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コラム
『半沢直樹』で、主人公の半沢は脱税をした会社から資金の回収をしようと試みましたが、その行く手を阻んだのが国税局の主任検査官黒崎でした。
黒崎も半沢がターゲットとしている会社が脱税した金を回収するべく動いていたのです。
しかし、黒崎が一体何者で何のために金の回収をしようとしたか、知っている人はいったい何人いらっしゃったでしょうか。
恐らくは相当少ないと思われます。
そこでここではそんな国税局の仕事である、税務調査の役割をわかりやすく説明していきますね。
まず税務調査っていったい何ぞや?という方のために、税務調査のお仕事内容を大まかに4つに分けたステップから探っていきましょう。
①決算に基づく申告書等の記載内容を
②国の代理人としての国税当局が検査し
③税法の規定に基づき税額等の過不足を調べ
④申告是認通知を出すor課税(更生・決定)処分を出す。
この税務調査の仕事内容から、税務調査の役割は
「税の専門家が納税者の税負担が適正かどうかをチェックすること」
といえますね。
ではなぜこのような税の専門家と税務調査が必要になったのでしょうか。
このことを理解するために、まず税に関するとても重要な前提をお話するのでぜひ覚えていただけるとうれしいです。
税法とは
①税法の規定というのは毎年のように新設・改正・廃止等が行われるということ
②税法には通常人の理解を超えるような、膨大な法令や取扱通達などの解釈を伴う
というものです。
つまり、税法というものはただでさえ膨大な法令や解釈があるうえ、普通の生活をしている人々にはついていけないようなスピードで変化している、とってもやっかいな存在です。
そのため、企業が提出する法人税申告書等の書類の中に記載内容が完璧でないものがでてきてしまいます。
だから納税者の税負担が適正なものかどうかを、税のスペシャリストがチェックする必要性が生まれるのです。
しかし、税のスペシャリストは何も国税局にしかいないわけではありません。
税理士事務所の税理士や職員も税務を扱う専門家です。
ですから税務調査対策としては、普段から税理士事務所に会計処理を中心とした税務に関わる処理を任せるかチェックしてもらうのが大事です。また、税務調査への対応経験が豊富な事務所であれば、まず間違い有りません。
ちなみに、当事務所では税務調査に関してスポット対応する「税務調査の緊急医」サービスをご提供しています。
国税OBを含む、税務調査対応経験豊富な専門チームで事に当たっていますので、税務調査に少しでも不安を覚えるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
※記事に含まれる法令等の情報は、記事作成時点のものとなります。法令等は随時変わる可能性がありますので、本記事を実務に生かされる際には最寄の税務署か税理士へ確認してください。