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コラム
こんにちは。税理士の黒川です。
今月はお客様からのご紹介で、飲食業Z社様に伺い、
セカンドオピニオンとしてのアドバイスをしてきました。
【B株式会社状況概要】
業種・・・飲食業
売上・・・5,000万円
業績・・・黒字
従業員数・・・6名
■社長へのヒアリング
決算書などの数字の部分は、全て税理士さん任せ。
(年に一回、決算だけを依頼している)
本当は数字のことを知りたいけど、どうしたらよいかわからないとのこと。
社長のご要望は主に下記の2点。
・顧問税理士さんとの関与の形は今の通りで良いのか
・自社が取り組んでいない有利な方法があれば教えてほしい
■セカンドオピニオンとしてのアドバイス
業績は黒字なので、当然ながら納税をしていましたが、
もう少し節税の余地がありました。
もちろん、銀行融資の関係があるので、過度の節税はNGです。
しかし、現在の借入残高や今度の借入予定を聞くと、もっと節税しても良いかなと思いました。
例えば、
・従業員さんへ決算賞与を支給する
・広告宣伝費をアップさせる
・生命保険などの節税商品を使う
など。
顧問税理士さんとの関与具合は、年に一回の決算のタイミングのみ。
これだとうまく決算対策をするのは厳しいです。
なぜなら節税ができるタイミングは決算前だからです。
決算後だとやれることが極端に少なくなりますから。
決算前に業績をきちんと把握し、いくらまで節税できるか、と数字を検討すべきです。
決算前には、節税だけでなく決算書改善や銀行対策を検討するのもいいですね。
これらも決算日を過ぎてしまうと、やれることが制限されてしまいます。
銀行取引を重視する会社などは、決算前に決算の落とし所をどうするかを、
銀行の担当者さんに相談するのも良いと思います。
■結果
社長は決算前の決算対策の重要性を理解されたようで、
顧問税理士さんに相談してみるとのこと。
関与度合を密接にすると、顧問税理士さんへ支払う報酬はUPすると思いますが、
それ以上のメリットはあるはずです。
顧問の税理士との関与は、「前からそうだから」と変化があまりない場合が多いです。
そのあたりの改善に切り込めるのも、
セカンドオピニオンだからこそできることかもしれませんね。