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今月のセカンドオピニオン

銀行員さんとのお付き合いは大事です

こんにちは。税理士の黒川です。
今月は知人の社長さんからのご紹介で、卸売業H社様に伺い、セカンドオピニオンとしてのアドバイスをしてきました。

  【会社概要】業種・・・卸売業 売上・・・約6億円 業績・・・黒字 従業員数・・・約12名

■セカンドオピニオンの準備
会社にお伺いし、初対面の社長さんと最初は雑談。秋葉原の話で盛り上がりました(笑)
その話が一段落した後、10分ほどかけて直近の決算書と申告書を拝見しました。

卸売業は、近年は厳しいと言われている業種の一つです。売上が減少、粗利率も減少していく一方です。

既存商品を扱っているばかりだと厳しいので、取扱商品につき、前から温めていたアイデアで攻め方を変えるそうです。

その際に、当初の資金として銀行から1,000万円を借りたいとのこと。しかし、申し込んでみたところ、銀行は渋い顔。

■セカンドオピニオンとしてのアドバイス
今回の融資については、新たな戦略の資料や、事業計画書を提出し、銀行員さんにしっかり話をすることをおすすめしました。
同時に、日本政策金融公庫に当たってみることもお話しました。
また、状況にもよりますが、担保や保証人を探しておくべきこともお伝えました。

そもそもですが、このように融資であわてることは会社にとって良くありません。
銀行との関係は中小企業の重要テーマですから。

ですので、銀行との関係をもっと密にすることをおすすめしました。その関係の核になるのは、月次決算。

毎月きちんと会計を処理して、いくら儲かったかを把握し、試算表を銀行に渡します。
できれば、10分でも面会する。無理なら試算表をFAXをして、電話で話す。

そこでコミュニケーションが生まれ、銀行員さんとの関係性が強まります。
さらに、会社の数字がきちんとしているという信頼感もアップします。
そうすることで、銀行員さんに事業をもっと知ってもらえます。いざという時の審査もスムーズになります。

そもそも優秀な銀行員さんは、会話の流れや試算表の数字から、資金が必要な時期を読み、提案してくれます。
とても頼りになる存在です。

また、たくさんの会社を見ているので、会社の数字についても、経営についても鋭い指摘をしてくれる方が多いです。
こういう鋭い指摘って会社には重要ですよね。

会計をきちんとして、銀行とは隠し事をせず、コミュニケーションを取る。これが、銀行付き合いの王道だと思います。

■結果
社長は、今までは粗利率と資金繰り程度しか見ていなかったそうです。
が、今後は顧問の税理士さんと相談して、月次決算を進め、銀行とより密接な関係を築いてみるとのこと。

ほとんどの中小企業は銀行から借入をし、事業を行っています。
せっかく銀行とお付き合いするなら、いい関係でいたいですよね。

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