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今月のセカンドオピニオン

“役員報酬”を減らしましょうか?

銀行取引を考えるとできる限り黒字はキープしたい。
でもリーマンショック、円高・・・。厳しい時代です。そんな中どうやって黒字化するか?


今月は知り合いの士業の方からのご紹介で、融資に悩む加工業B社様に伺い、セカンドオピニオンとしてのアドバイスをしてきました。
銀行対策を考えると決算書は黒字にしたいそうですが、今期は赤字になりそう・・・、でもなんとかしたい、とのこと。

B株式会社状況概要
・業種・・・製造業
・売上・・・2億
・業績・・・今期は赤字になりそう・・・
・従業員数・・・15名

社長へのヒアリング
業績は厳しく、顧問税理士以外のアドバイスも聞きたいとのことで弊社にセカンドオピニオンのご依頼をいただきました。
社長から聞き取った内容をまとめると、下記のように厳しいものでした。

・円高のため、予想をはるかに超える売上減少となっている
・売上減少のせいで、今期は赤字になりそう
・次回の融資申込がどうなるか不安


セカンドオピニオンとしてのアドバイス
今回はどうやって黒字化するかが腕の見せ所です。
経費削減等はしっかりとやってあるようです。確かに決算書を見ても、無駄なものはなさそうです。

そこでご提案したのが、役員報酬の減額です。(100万円/月を50万円/月へ減額)
しかし役員報酬は税務上の規制が強く、期中に役員報酬を減らすのは厳しいのが問題です。

とは言っても、役員報酬を減らさずに赤字決算を組み、融資が受けられず会社が潰れては笑えません・・・
税務の話は顧問の税理士先生が頑張ればいい話。
(役員報酬の減額は税務調査では色々と突っ込まれると思いますので・・・)

ただし、融資には個人の財産状況、保証人、担保なども関係してきますので、実行の際にはメインバンクの担当者さんと相談するようおススメしました。
決算は赤字より黒字の方がいいのは当たり前なんですが、融資の審査はそれだけではないですからね。
銀行の担当者さんとのコミュニケーションも大事です。


結果
「今期は赤字だな・・・」とあきらめムードだったのですが、黒字化のめどがつき、社長はやる気を出されていました。
「役員報酬は期中に変えてはダメ」という固定概念があるので、役員報酬を減らすのは盲点だったようです。
盲点になっている部分を改めて新しい目で見ることができるというのは、セカンドオピニオンだからこそできることかもしれませんね。

長年、同じ業態でやってきたのであれば「そもそも業態があっているのか?」を考える機会は、ほとんど無いでしょう。
経営の根幹、そもそもの部分を疑って掛かるというのは、セカンドオピニオンだからこそできる検討ポイントですね。

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