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コラム

事業成長への補助金・助成金活用

「実施体制」と「スケジュール」の書き方

今回は、補助金の申請書の項目の中の「実施体制」と「スケジュール」の書き方についてご紹介します。

◎「実施体制」には具体的な固有名詞を

「実施体制」の項目には、社内体制ではなく、社内を含めた具体的な事業の実施体制を記入します。事業を実施するために必要な個々の機能を、誰が提供するのかを明確にするために、具体的な固有名詞をあげることが大切です。

◎メンバーの役割や実績を明記する

実施体制を構成するメンバー企業等については、役割の簡単な説明と共に、それぞれ提供する経営資源についての具体的な実績などを記入するとよいです。
・個人の場合 → 役職、専門分野、過去の実績や受賞 など。
・大学の場合 → 専門分野、過去の実績や受賞、学生との取り組み など。
・企業の場合 → 専門分野、過去の実績や受賞、設備などの規模、国内外のシェア率、権威のある人物とのつながり など。

◎「スケジュール」は採択後に響いてくる

「スケジュール」の項目には、「取り組みの内容」の項目で書いた内容の、実施時期および順序をテップごとに時間軸で示します。あくまでもスケジュールだからといっていい加減に書いてしまうと、採択された後に苦労することになります。なぜなら、採択後は基本的にこのスケジュールにしたがって実行することが求められるからです。また、「経費明細表」もスケジュールと密接に関係してきますので、注意が必要です。

◎ポイントは「大雑把すぎず、細かすぎず、簡潔に」

スケジュールの書き方のポイントは「大雑把すぎず、細かすぎず、簡潔に」です。採択後のことを考えて、あまり大雑把に書いてしまっても、計画する能力がないように見えてしまいます。かといってあまり細かく書いてしまうと、実際に実施する時に支障がでてしまう可能性があります。
大切なことは「簡潔に書く」ことで、書き方として一般的なものは、縦軸が実施時期(年月)、横軸が実施項目(具体的な内容)になっている表に、該当箇所を矢印で表す方法です。

◎「実現可能性」を見られている

審査委員がスケジュールを見るポイントは、ずばり「実現可能性」です。つまり、計画していることを計画している体制で計画している期間内に実現可能か、ということです。よって無理なタイトなスケジュールは禁物です。かといって余裕がありすぎるダラダラなスケジュールでは、期間内にできることが限られてしまうので、事業自体の魅力を失ってしまいます。きちんと実行内容に見合った、適度なスケジュールを計画することが大切です。

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