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コラム
今回は、補助金の申請書の項目の中から、「市場規模と競合」の書き方の、2つの関係性と捉え方についてご紹介します。
「市場」と「競合」は、とても密接につながっています。「市場」のとらえ方によって「競合」が変わってくるからです。以下を例に説明していきます。
<例:自然派素材の洗剤の開発の場合>
・計画内容
まずは老人ホームや福祉施設を対象に販売し、その後徐々に対象を広げていく計画
市場は、「何を市場と見るか」によって、その規模などに大きな違いがでます。よって、適切な市場を設定し、議論を進めることが重要です。
上記の例を元に市場を検証してみると、以下のようになります。
①老人ホーム・福祉施設向け洗剤を市場とした場合
→ 小さすぎる印象を与えてしまう可能性があります。あまりにも小さい市場規模だと統計も存在しないかもしれません。
市場規模は「ターゲットとなる施設数×年間使用量×単価」で概々算的に求めるしかありません。
また小さい市場で「競合がいない」という書き方ができれば価値が出しやすいですが、これは信憑性がある裏づけが必要です。
②自然素材の洗剤を市場とした場合
→ それなりの市場規模になるので、統計は探せば見つかる可能性もあります。
③家庭用洗剤を市場とした場合
→ 大きすぎる印象を与えてしまう可能性があります。市場規模も非常に大きく、これから挑戦する立場でこの市場でのシェアをどうしたいという議論を行うのは、避けるべきかもしれません。具体性を欠くかもしれないからです。
競合は、市場の捉え方によって異なってきます。上記の例を元に競合を検証してみると、以下のようになります。
①老人ホーム・福祉施設向け洗剤を市場とした場合の競合
→ 老人ホーム・福祉施設向けに特化した洗剤は他にない可能性があるので、競合は一般の家庭用洗剤となる可能性があります。
②自然素材の洗剤を市場とした場合の競合
→ 多くの競合がひしめいており、競合は高価格でも洗浄能力と肌への優しさが両立した特色ある商品となる可能性があります。
③家庭用洗剤を市場とした場合の競合
→ 家庭用洗剤ととらえた場合は、競合もまったく異なり、非常に低価格かつ肌への優しさを謳った大手企業の製品が市場を席巻している可能性があります。
※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。