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記帳や給与計算など経理実務の基礎知識

年末調整・給与支払報告書をマスターしよう~「年末調整」の流れを理解しておこう

年末調整では、実際にどのようなことをするのでしょうか。
今回は、年末調整の流れをみていきたいと思いますので、ぜひ覚えて仕事に活かしてくださいね。

【年末調整の流れについて】

①毎年11月中旬くらいになると、税務署から「年末調整のしかた」というしおりが届きます。
まず、所得税の改正などがあるので、昨年と異なる点をしっかりチェックしましょう。
また説明会もあるので、初めて年末調整を行う経理担当者は参加してみることをおすすめします。

②年末調整に必要な3つの用紙を準備します。
(1)来年の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」(新規)
 例)平成27年度の年末調整の場合には、「平成28年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」
(2)昨年の年末調整時に従業員に記入してもらった、今年の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」(会社に保管してあります)
 例)平成27年の年末調整の場合には、「平成27年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」
(3)今年の「給与所得差hの保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除申告書」(新規)
 例)平成27年の年調整の場合には、「平成27年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」

※基本的には11月下旬までに、上記3点の年末調整の用紙を従業員へ配布します。

③必要な用紙を従業員へ配布したら、12月上旬~中旬頃までに、従業員に記入してもらった3点の書類を回収しましょう。
※12月の給与の支給日が25日前後の場合は間に合いますが、支給日が早い会社だと間に合わない恐れがあります。もう少し早めに回収しておくと安心ですね。

さて、回収が終わったら、年末調整書類の記載に誤りや漏れがないか、必要書類の添付忘れがないかどうか確認しましょう
また住宅ローン控除を受ける方については、住宅ローン控除に関する資料も必要になるので注意です。
※住宅取得年は年末調整ではなく、確定申告をしてもらいましょう。

④年末調整の計算を行います。
12月の給与支給時に、年末調整の還付額を加算、もしくは不足額を差し引いて、12月の給与を支給します。

⑤年末調整に関係する書類を作成します。
●源泉徴収簿:会社で保管します。
●源泉徴収票:従業員に渡します。
●給与支払報告書:従業員の住む各市区町村へ送ります。
●法定調書合計表:税務署へ送ります。


以上が、年末調整の基本的な流れです。
それほど難しいことはないと思いますが、給与支給日に間に合うように、書類の用意や配布、回収などは早めに進めておくと安心ですね。

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。

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