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コラム
今回は、新規融資取引をいかにスムーズに始めるかをテーマにみていきましょう。
新たに融資取引を開始する銀行へのアプローチ方法には、以下の3つの行動が考えられます。
●飛び込み
●紹介
●銀行からの営業
知人の経営者や顧問税理士などから紹介してもらうのは、とても有効なアプローチのひとつです。
銀行に限らず、全く知らない会社よりも、知っている人から紹介された会社のほうが安心感もあり、取り組みやすいものだからです。
ただし、紹介の場合にも注意してほしい点があります。
それは、紹介者の選択を誤らないようにするということです。
紹介の場合、紹介者の信用度が大きく影響します。
信頼できる人から紹介してもらうというアプローチをとれれば、銀行からの信用度も高くなり、スムーズに交渉に入れるというメリットがあるのです。
もっとも円滑に取引を始めることができるのは、銀行からアプローチしてもらうことです。
これほど、スムーズに取引を開始できる形は他にないといっても過言ではないでしょう。
では、向こうから営業に来てもらえるようにするにはどうしたらよいでしょうか。
そのための方法として3つの仕掛を紹介しましょう。
1.預金口座を開設する
まず、預金口座をつくるには、口座開設の審査を経ることになりますね。
その際、会社案内や商品サービス案内、決算書などを渡しましょう。
あえて渡すことで、営業担当者に興味を持ってもらえる、そして営業に来る可能性が高くなるからです。
口座開設という手続きを利用し、会社の情報開示を行うことで、銀行から営業に来てもらうきっかけになるというわけですね。
2.預金口座を動かす
口座を動かすとは、売上入金をする、手形取立に口座にする、支払いの振込を行う、公共料金の引き落とし口座とする、などの方法があります。
入出金の動きが大きく、活発な会社であれば、業況がよさそうだと判断されることが多いのです。
3.大手の信用情報調査機関(帝国データバンクなど)の評価を上げる
例えば帝国データバンクの資料には、帝国データバンク独自の調査にもとづいた評点がつけられています。
決算書からの数字(定量)と社長などから聞き取った話(定性)を考慮してつけられる評点です。
これを高くしておくには、財務内容をよくすることがもっとも重要です。
なお、大手の信用情報調査機関に調査してもらいたいのに来ないという場合は、知り合いの会社などに頼んで、調査依頼をしてもらう方法もあります。
※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。