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コラム
銀行がいくら貸してくれるか、経営者にとってもっとも気になることですね。ここでは、銀行がいくら貸せるかの判断に使う指標についてみていきましょう。
金融機関が企業の借入余力を見る指標には、「借入月商倍率」「債務償還年数」「有利子負債依存度」の3つがあります。
借入月商倍率とは、借入金の残高が平均月商の何カ月分程度あるかを見るものです。たとえば、年商1億2,000万円、借入残高が4,000万円の会社の場合、平均月商は1,000万円なので、4,000万円÷1,000万円で、借入月商倍率は「4」になります。つまり、平均月商の4カ月分にあたるボリュームの借入残高があることを示しています。
一般的に、適正なボリュームは3カ月以内とされ、6カ月になると黄色信号、6カ月を超えると赤信号となり、新規の融資を受けることが難しくなるといわれています。自社の借入月商倍率がどのレベルにあるか、一度確かめておくとよいでしょう。
これは、現在の有利子負債に対し、キャッシュフローすべてを返済に当てた場合、全額返済できるまでに何年かかるかを示す指標です。
有利子負債とは、利益が発生している負債のことなので、つまり銀行からの借入金のことですね。
貸借対照表では、負債の部に記載されている「短期借入金」「長期借入金」「社債」の合計額で、役員借入金は除きます。
債務償還年数を厳密にみるケースでは、有利子負債合計から正常運転資金を差し引いて計算。キャッシュフローもキャッシュフロー計算書で算出した、フリーキャッシュフローを使って計算します。では、債務償還年数の正常ラインはどのくらいでしょうか。
借入期間を5年程度で借入れていることが多いですが、債務償還年数も5年程度になるようにみえますが、実際にはキャッシュフローだけでは元金返済に不足するので、新たに借入れし、返済にあてる資金を補っている状況が多いと思われます。つまり、純粋にキャッシュフローで返したら何年かかるのかをみると、融資の借入期間よりも長くなっていることがほとんどなのです。
政府は10年以内をラインとしていますが、中小企業の平均は約10.9年。小規模企業になると、20.3年となっています。
総資産に対して、有利子負債残高がどれくらい占めているかという割合が、有利子負債依存度です。
一般的には、この割合が60%を超えると、赤信号と銀行では判断しています。算式は以下のとおりです。
有利子負債依存度=有利子負債残高÷総資産
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