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コラム
会社や事業の成長のため、設備投資を行なって生産能力を向上させたいと考える方も多いのでは。
しかし、設備投資を行おうとすると、どうしても多大な資金を動かさなくてはいけません。
将来の利益を最大化するためには、タイミングや投資額などの要素を適切に判断する必要があります。今回は、設備投資の採算性をどのように判断すれば良いか、詳しく解説します。
設備投資は、土地や建物、機械、備品、車両、ソフトウェアといった、長い期間にわたって利用する設備(固定資産)に対して行う投資です。
設備投資は、既に保有している設備の法令点検や経年劣化によって生じる補修や更新といった目的に加え、経営課題の解決のために行うという目的があります。例えば、オフィスの設備や環境を整えることで社員のパフォーマンスが向上すれば、事業の収益性を高めることにつながります。
一方で、設備投資をためらうと、生産効率の悪い設備を使用し続けることになり、かえって収益力を低下させてしまう場合もあります。業務の効率化を行う場合や、新規事業の創出を行う際には、生産効率を最大化するためにも設備投資が欠かせないのです。
設備投資を行うことは会社の利益を拡大するために有効ですが、どの程度の設備投資が必要かというのは会社や事業の状況によって異なります。どの程度の設備投資が適切なのかを判断するための方法として、投資回収のシミュレーションを行うことが重要です。
シミュレーションにはいくつかの手法がありますが、代表的な3つをご紹介します。
①回収期間法
[回収期間]=[投資額]÷[各期の平均キャッシュフロー]
という計算で、投資額がどのくらいの期間で回収されたかを分析することができます。
また、各期のキャッシュフローは[当期利益]+[減価償却費]という計算で求めます。
②正味現在価値(NPV)法
投資によって得られる将来のキャッシュフローを割り引いて現在の価値に置き換え、投資額と比較するという方法で、
[NPV]=[投資によるキャッシュフローの割引現在価値]―[投資額]
という計算式を使って分析できます。
③内部収益率(IRR)法
内部収益率とは、NPVが0となるような割引率を考える方法で、NPV法とセットで考えます。
単に利回りを計算するのではなく、時間的な価値も考慮して再投資するという前提で分析するため、投資期間が異なる設備でも同じように比較することができます。
IRRはその設備投資の予想利益率と考えることもできるので、IRRが目標とする利益率を上回れば投資を実行すべきといえます。
投資シミュレーションを行う際には、どの方法を使うにしろキャッシュフローの予測を正確に行わなければいけません。また、行おうとする設備投資に対して最適な方法でシミュレーションを行うことで、将来得られる利益を最大化することにつながります。
設備投資を検討する際には、会社に合った投資判断や、投資によって生じる税務、補助金が利用できる場合の対応など、まとめてサポートを受けることができる税理士に相談することがおすすめです。
さきがけ税理士法人では税務や補助金の申請はもちろん、設備投資をはじめとする経営計画の立案から履行までサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。