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コラム
資金繰りとは、言ってしまえば会社のお財布の中身の出入り状況を表すものであり、経営者にとっては非常に重要な課題です。たとえ黒字決算だったとしても、資金繰りが悪化し支払いが滞り倒産するといったリスクも否定できません。今回は資金繰りが悪化した際、財務状況を少しでも好転させるための考え方をご紹介します。
資金繰りが悪化してきたとしてもやるべきことは単純です。まずやるべきことは「悪化の原因を探る」こと。
支払いを遅くする、回収を早くする、資金繰りを改善する手法は無限に考えられます。しかしながら、資金繰りが悪化している原因に適した方法を取らなければ、せっかくの努力も徒労に終わってしまいます。誰しも、日常生活で体調が悪くなった時はお医者さんに診てもらい、原因を特定しそれに合った治療を受けるかと思いますが、全く同じです。
「原因が簡単にわかったら苦労しない」と思う方も多いかもしれませんが、考えるうえでのコツがあります。というのも、資金繰り悪化の原因は、おおよそ下記のいずれか項目にあてはまるからです。
◆キャッシュ・インの減少
・売上の減少
・費用の増加
・売掛債権の回収遅れ
◆キャッシュ・アウトの増加
・過大在庫
・過剰な設備投資
・過大な不良資産
・仕入債務の早期支払い
・前払金、貸付金、仮払金の増加
・借入金早期返済
原因がどこにあるかをしっかりと認識し、しかるべき手をスピーディ―に打つことが重要です。躊躇している間に資金繰りはより悪化してしまいます。会社を体に見立てると、資金は血液です。血液が回らなくなってしまえば、体は正常な機能を維持することができません。つまり、会社の機能を正常に保つためには、資金繰り悪化の改善は優先度が非常に高く、決断とスピードが命であると言えます。
資金繰りを改善するといえば手段はたくさん考えられますが、基本となる考え方は「回収はできるだけ早く」「支払いはできるだけ遅く」の2つが大原則です。もちろん「資金を調達する」や「経費を削減する」も大事な要素ですが、これらは場当たり的な改善策と言えます。資金繰りの悪化の原因がキャッシュフローにある以上、取引先からの資金の回収をできるだけ早くすること、そして取引先への資金の支払いをできるだけ遅くすること。その2点が、まず取り組むべき事です。
たとえば、売掛債権は早期に回収するというのを改めて認識するのもよいでしょう。回収のためには、回収基準に明確なルールを作り、取引先別に徹底して管理されていること、そしてそのルールを社員が共通認識として共有していることが重要です。ルールが明確ではないからこそ、社員の意識が甘く、回収が滞っている可能性も十分に考えられます。ルールの明確化と徹底を最重要事項と認識しましょう。
さきがけ税理士法人では財務コンサルティングサービスを行っています。キャッシュフロー計算書をはじめとする財務諸表の作成や月々の財務状況の分析、計画の履行をサポートします。