COLUMN

コラム

創業融資を起業に活かす

創業資金を調達しよう~取引銀行の選び方

創業するとなれば、銀行選びも頭を悩ませることのひとつですね。
これまで特に懇意にしていた銀行がない、たくさんの銀行からどこと取引すればいいのかわからない。
そこで今回は、取引銀行の選び方を取り上げてみました。

◎そもそもお金のやりとりは銀行口座を介する

日本では、売上金を回収したり、仕入代金や給料の支給なども現金での受け渡しはほとんどなく、銀行口座を通じて行われるのが通常とされています。
また、水道光熱費、電話代など、取引の決済はできるだけ現金ではなく、銀行取引を選ぶのがお勧めです。
銀行を通じて代金の回収と支払いを行えば、すべての入金と出金が記帳されるので、帳簿をつける手間も楽になりますね。

◎具体的な銀行選びのポイント

それぞれ手数料や金利などサービス内容が違いますが、融資に対する姿勢も規模によって違っています。
それらを考慮して、自分の会社の規模や目的に応じた使い分けをするとよいでしょう。

①都全国区でビジネス展開したいなら…都市銀行〈みずほ銀行、東京三菱UFJ銀行、三井住友銀行、他〉
日本全国に顧客がいる場合や、国外の会社への振込を行う場合にお勧めです。
たとえば大手の会社と取引するとき、請求書の振込欄に、大手都市銀行名が記載されていると、それだけ信用力もアップするでしょう。
また、体力があるので、プロパー融資や1億円以上の規模の借入にも対応してくれます。

②地域一番店をめざすなら…地方銀行〈横浜銀行、静岡銀行、京都銀行、他〉
各地方都市に営業基盤を置いて活動していて、地域との密着性が高いのが特徴です。
融資の相談や新規事業の相談にもある程度気軽に応じてくれますよ。
「地域一番を目標に事業展開している場合、地域のお客様をターゲットにしている場合」には、口座を開いておいて損はない銀行だと思います。

③地域に根ざしていくなら…信用金庫〈城南信用金庫、世田谷信用金庫、他〉
一般的に格付けや過去の決算書にとらわれることなく、会社の将来性や社長の人柄、事業の伸びしろを見て融資してくれる点が特徴です。

④地元密着、同業者の輪に入れるなら…信用組合
信用金庫と同じく非営利の協同組織の金融機関。
財務基盤が弱い中小企業でも融資が受けやすいのがメリットです。

⑤全国に小口の顧客がいるなら…ゆうちょ銀行
融資先としては不向きですが、日本全国どこにでも支店があるのが最大のメリットです。
通販など全国に小口の顧客が散らばっているような場合にお勧めです。

⑥ネットショップをやるなら…ネット銀行〈楽天銀行、ジャパンネット銀行、他〉
ネットバンク同士なら振込手数料などが無料に。
ネットショップの展開を考えているなら、ネット銀行の口座開設ははずせませんね。

ところで、取引銀行を決めたからといって、その銀行から創業融資を受けられるわけではありません。
いかに「ちゃんと返済できるか」を説得力を持った資料を示せて初めて、金融機関は融資をしてくれます。そしてその説得力の持たせかたにはコツがあります。当事務所の「事業融資獲得支援」サービスでは、元銀行員の事業融資のスペシャリストが在籍し、融資に必要な資料作成をサポートいたします。
まずはお気軽にご連絡ください。

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。