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創業融資を起業に活かす

起業するときの資金調達~開業資金の計算のしかた・起業に必要な資金③自分の生活資金

起業に必要な資金を4つに分けて考えてきましたが、4つめは「自分の生活資金」です。

サラリーマンと起業家の違い

その違いは、何に対してお金をもらうのかという点にあります。
自分が提供した時間に対してお金をもらうのがサラリーマンであり、時間ではなく、結果に対してお金を得るのが起業家なのです。

サラリーマンは、決められた時間に会社に行き、時間中に自分の仕事をこなし、給料という形で毎月決まった金額をもらうことができます。残業代などは別として、毎月安定した収入があるわけですね。
しかし、起業家となるとそうはいきません。何時間働いても、利益が上がらなければ(結果を出せなければ)、1円も入ってこないということです。

人間はいつも何らかのストレスにさらされて生きていますが、その中でも3大ストレスといわれているのが、「失業」「離婚」「病気」といわれています。
安定したサラリーマン生活を捨てて、独立開業するということは、自らすすんで失業を選択するようなものといっても過言ではないかもしれません。

家族に渡す生活費にも事欠くようになると、なんとかしなければというプレッシャーのため、長期的建設的な戦略を取る余裕がなくなってしまいますよね。
たとえば、焦るあまり、採算のとれない相手を取引したり、リスクの高い取引に手を出してしまったり…
するとそれでなくても低いとされている起業の成功確率が、ますます低くなってしまいかねません。

ここで重要なことが、万が一、予測通りに業績が上がらなかったとしても、生活の基盤が安定してること。
起業時には少なくとも1年間の生活費の手当をしておけば、1年間は、利益が上がらなくても慌てず、鷹揚に構えていられるでしょう。
気持ちに余裕があるから、冷静な判断力も出てくるし、建設的な戦略もとれる。
「あらかじめ、自分と家族の生活資金を確保しておくこと」が、成功への第一歩といっても過言ではありません。

独立することによって、会社という後ろ盾をなくしてしまうわけですから、
資金計画を立てることで、資金リスクを回避することは大切なステップということですね。

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。

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