【税務調査はもうこりごりという社長さんへのアドバイス】
法人の場合、創業から4年目あたりで最初の税務調査に入られると言います。税務調査に入られると2日間は時間が取られ、終わった後も修正申告などの調整で税務署とのやり取りがしばらく続きます。「税務調査って何とかならないの?」というご質問へのアドバイスです。
お客様の状況
業種:IT 創業4年目、順調に成長し利益も出ている黒字企業です。ある時、現在の顧問の税理士から「税務調査が入ることになりました」と連絡を受け2日間の税務調査を体験。ここで現在の顧問税理士に色々と思うところがあり、黒川税理士事務所を探してお越しいただきました。
- 黒川はじめまして。本日はお越しいただきありがとうございます。
- 社長早速ですが、税務調査が入っちゃいまして、今もまだ終わっていないんです。もう早く終わってほしくて。早くスッキリしたいです。
- 黒川まだ終わってないということはまだ何かで交渉をしているんですか?
- 社長そうです。新規事業のための海外視察の旅費があったんですが、税務調査官から「普通の海外旅行だったのでは?」と言われて、視察だったことの証拠集めをしているところなんです。
- 黒川そうですか。では視察先での日程表や打合せ議事録、お会いした方の名刺などの証拠があれば一発で認められると思いますよ。
- 社長そうですよね。別にやましいことは何もないので早く終わってほしいし、税務調査ってけっこうな時間のロスだなあと思います。
- 黒川そうですね。経理をちゃんとしていれば税務調査は別に怖いものではないですが、税務調査で事業の手が止まってしまうのは痛いですよね。
- 社長そうそう、時間は貴重だよ。
- 黒川実は税務調査官も同じ考えなんです。やましいことの無い会社に調査に行っても税金は取れません。そういうところには行きたくないというのが税務調査官の本音です。
- 社長へえ、税務調査官も費用対効果みたいなことを考えているんですね。
- 黒川そうなんです。そこで書面添付という制度があって、これをやっていると税務調査に入られる確率がぐんと減ります。社長、この制度をお聞きになったことってありますか?
- 社長そんな制度があるんですか?ぜひ教えてください。
- 黒川家電製品を買うと保証書がついてくると思います。これと同じように、税理士が申告書を作った時に、その申告書に保証書をつけられるんです。保証書がついていると税務署は「この会社は税理士がきちっと見ているんだな、税務調査に行っても無駄になりそうだな」と思うようです。
- 社長そうなんですね。でもウチの税理士さんもやっているんですよね?
- 黒川いえ、申告書を拝見しましたが、今の顧問の先生はやっていません。この制度は全法人のうちたったの7%しか利用していないんです。だからもっとやればいいのにな、と思っています。
- 社長なんで他の税理士さんはやらないんですか?
- 黒川たぶんですけど、この保証書に間違いを書いてしまうと最悪で懲戒等になることもあります。そのリスクはしょいたくないというのはあると思います。また、この保証書を書く手間もなかなか大変です。
- 社長ああ、それはありそうですね。
- 黒川あと聞いた話ですが、お客様に税務調査に入ってほしいからあえてこの保証書は付けないということも聞いたことがあります。
- 社長何で税務調査に入ってほしいんですか?
- 黒川これも予想ですが、たぶん税務調査が増えたほうが税理士事務所の売上が上がるからかな、と思います。
- 社長黒川さんのところはやってるんですよね。
- 黒川はい、税務調査がなくなればお客様も喜びます。税務署も喜びます。さらには銀行も喜ぶんですよ。
- 社長銀行もですか?
- 黒川保証書がついているということは、税理士がちゃんと見ているということですから、決算書の信頼度が上がるんです。利率の優遇なんかもあるんですよ。
- 社長うちもやったほうが良いでしょうかね?
- 黒川やったほうが良いと思いますよ。デメリットは無いですから。しいて言えば、保証書を付ける場合、決算報酬を10,000円プラスさせていただいています。
- 社長年間で10,000円だったら安いですね。ほとんどのお客様がやっているんですか?
- 黒川はい。けっこうな割合のお客様がご希望されます。そのせいか弊社ではお客様100件あたり1件も税務調査がありません。ちなみに全国平均は100件あたり6件です。
- 社長それは心強いです。税務調査も来なくなるし、銀行からも信頼されるし、いいことばかりですね。
- 黒川ちなみにもしも税務調査の連絡が来てしまっても、普通の税務調査の場合、日程調整のうえ、調査官はすぐに会社に行きますが、この保証書をつけていると、まずは税理士事務所と税務署の話し合いになります。この話し合いで調査官の疑問を解くことができれば税務調査は省略になります。ウチはけっこう省略に持ちこんでいます。
- 黒川はい、ぜひ今の顧問の先生にリクエストしてみてください。そして、もしやらないとなった場合、ぜひウチにお越しください(笑)