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コラム
前回は、「損益分岐点分析」に必要な「費用分解」についてお伝えしました。損益分岐点分析は、会社が効率よく利益を生み出す仕組みになっているかどうかが分かる分析法なので、それに必要な費用分解は、できるだけ正確に間違いのないように行うことが大切です。
この費用分解は、実はいくつかの方法があります。今回はその費用分解の中でも、実務で最もよく使われている費用分解の方法、「勘定科目法」についてご紹介します。
勘定科目法とは、実務で最もよく使われている費用分解の方法です。なぜなら、勘定科目法は経営事情に変化がある場合でも、比較的正確な数値を得られ、大局的な目的に達することができるからです。例えば経営事情の変化によって、正確な数値を得られたり得られなかったりでは、しっかりとした信頼できる「損益分岐点分析」にはつながりませんよね。
勘定科目法の場合、一般的には商業を営む会社の売上原価は、すべて変動費に区分します。
<固定費と変動費の計算方法>
・固定費=製品売上原価中の固定費+販売費及び一般管理費の固定費
・変動費=製品売上原価中の変動費+商品売上原価+販売費及び一般管理費の変動費
しかし、製造業を営む会社の売上原価の場合は注意が必要です。製造業では「製造原価明細書」というものがあります。この中にある「当期製品製造原価」は、当期総製造費用に期首の半製品・仕掛品と、期末の半製品・仕掛品を加減して求めます。そして売上原価は、当期製品製造原価に期首製品棚卸高と期末製品棚卸高を加減して求めます。
この、期首の半製品・仕掛品と、期末の半製品・仕掛品、期首製品棚卸高と、期末製品棚卸高には、変動費と固定費が含まれています。そのため、それぞれを費用分解する必要があります。
<固定費と変動費の計算方法>
・製品売上原価中の固定費=総製造費用の固定費×製造売上原価÷総製造費用
・製品売上原価中の変動費=総製造費用の変動費×製造売上原価÷総製造費用
このように、製造業では勘定科目や計算方法が難しくなります。
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