相談ダイヤル
0120-964-316顧問契約中のお客様はこちら
042-313-8364相談ダイヤル
0120-964-316顧問契約中のお客様はこちら
042-313-8364COLUMN
コラム
前回、「財務分析」の3つのポイントをお伝えしましたよね。今回は、財務分析のための事前知識として、損益計算書の構造についてご紹介します。
損益計算書には「売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益」の5つの利益を、それぞれの段階で区分表示されています。損益計算書を分析する時には、その5つの利益をしっかりと頭に入れておく必要があります。損益計算書を上から順にみていきましょう。
<第1段階の利益:売上総利益>
売上高から仕入れ高が差し引かれたのが、売上総利益です。この売上総利益は、一般用語として「荒利(粗利)」と呼ばれています。
<第2段階の利益:営業利益>
売上総利益から、販管費と呼ばれる人件費等の販売及び一般管理費が差し引かれたのが、営業利益です。
<第3段階の利益:経常利益>
営業利益に、預金利息等の営業外収益がプラスされたり、支払利息等の営業外費用が差し引かれたのが、経常利益です。
<第4段階の利益:税引前当期純利益>
経常利益に、特別利益というものがプラスされ、特別損失というものが差し引かれたのが、税引前当期純利益です。
<第5段階の利益:当期純利益>
税引前当期純利益から、法人税等を差し引き、法人税等調整額をプラスまたはマイナスしたのが、当期純利益です。
上記の5つの利益、きちんと覚えましたか?経理で経営状態や利益をしっかりと把握するためには、「○○利益」といわれて、すぐにその利益の成り立ち(何の利益に何がプラスまたはマイナスされてできているのか)が分かることが大切です。
これがしっかり頭に入れば、もし利益アップに伸び悩んでいたら、どの利益部分に問題があるのかということも分かります。例えば売上総利益は問題ないのに、営業利益の部分で利益が大幅に減れば、販管費がかかりすぎているということが分かりますよね。このように構造を理解すれば、損益計算書を分析するための「見方」ができるようになります。
※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。