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経理に役立つ簿記知識

簿記上の「取引の二面性」と「仕訳」とは?

◎簿記上では盗難や焼失も取引になる!?

簿記上でいう取引とは「お金やモノが増えたり減ったりした時」のことをいいます。よって日常的に使われる取引の意味である、例えば商品の売買やお金の貸し借りなどはもちろんのこと、なんと商品品の盗難や建物の火事による焼失なども取引というのです。なんだかちょっと違和感があるかもしれませんが、盗難や焼失もお金やモノが増えたり減ったりしていますよね。よって取引として認識されるので、これらもしっかりと帳簿に記入しなければいけないのです。

◎取引の二面性、「原因」と「結果」

取引の二面性とは、お金やモノなどの増減に対する「原因」と「結果」が同時に起こることをいいます。例えば「商品を小売店に販売して、代金を受け取った」という場合、「商品を販売する」という原因と、「代金を受け取った」という結果に分けることができますよね。簿記は、この原因と結果の二面性を帳簿に記入してきます。

◎「原因」と「結果」を記録する「仕訳」とは?

仕訳とは、取引があった時にその原因と結果を帳簿の左「借方」と、右「貸方」に記すことをいいます。
<帳簿の左「借方」の記載事項>
原因結果問わず「現金が入ってきた時」に記す。
<帳簿の右「貸方」の記載事項>
原因結果問わず「現金が出て行った時」に記す。

◎「仕訳」のルールを把握しよう

仕訳のルールとは「まず結果を考え、次に原因を探る」ということ。そして、そのどちらか一つは「現金の動き」と捉えましょう。なぜなら、遠い昔は物々交換という時代もありましたが、現代ではほとんどモノを買ったり売ったりするのは現金が関わっているからです。例に挙げて考えてみましょう。
<現金が減る取引…例:商品を仕入れて仕入れ代金80,000円を現金で支払った>
①結果を考える…仕入れ代金8万円を現金で支払った⇒帳簿の右「貸方」に記入
②原因を探る…商品を8万円分仕入れた⇒帳簿の左「借方」に記入
<現金が増える取引…例:商品を販売して売上代金80,000円を現金で受け取った>
①結果を考える…売上代金8万円を現金で受け取った⇒帳簿の左「借方」に記入
②原因を探る…商品を8万円分販売した⇒帳簿の右「貸方」に記入

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。

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