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経理に役立つ簿記知識

簿記の5つのプロセス (4)精算表の作成、(5)決算書の作成

◎プロセス(4)「精算表」の作成

前回はプロセス(2)総勘定元帳の作成と(3)試算表の作成についてご紹介しました。今回はプロセス(4)精算表の作成方法についてご紹介しましょう。
まずは「精算表」とはどのようなものでしょうか?精算表とは、試算表に「決算整理」と損益計算書、貸借対照表の欄が設けられた表のことで、その会計期間における経営成績と財政状態を確定させる作業である、年一回の決算の時に「決算整理」をするのに欠かせない表です。

◎プロセス(5)「決算書」の作成

精算表ができたら、次は最後のプロセス(5)決算書の作成になります。おさらいになりますが、決算書は以下の2種類ありますよね。
<損益計算書>
その事業者にどれだけの利益や損益があったのかという、いわば経営成績を記した書類。
<貸借対照表>
その事業者にそれだけの財産や借金があるのかという、いわば財政状態を記した書類。

精算表で出来上がった損益計算書欄の項目を損益計算書の書式に転記していくと、その年度の会社の成績が分かります。また貸借対照表欄の項目を貸借対照表の書式に転記していくと、その年度末の財政状態が分かります。

◎簿記の5つのプロセスは日々の正確な記入が大切

以前にお伝えした通り、簿記はスタートが取引、ゴールが決算書です。これまで3回に分けて以下5つのプロセスをご紹介してきました。簿記のプロセスは前段階までが本当に正しいかどうかをチェックしながらゴールへと進んでいきます。よって各プロセスの中で間違いに気づいたり、不明点が出てきた場合はまず一つ前の作業に立ち戻りましょう。そうすれば必ず間違いや不明点が明確になるはずです。以下の流れを再度確認し、しっかりと段階を踏んでいきましょう。

(1)仕訳帳の作成 ⇒ (2)総勘定元帳の作成 ⇒ (3)試算表の作成 ⇒ (4)精算表の作成 ⇒ (5)決算書(損益計算書、貸借対照表)の作成

これらは日々の作業から年一回の作業までと様々ですが、簿記は地道な日々の正確な記入が大切になります。ひとつひとつの作業をしっかりと行っていきましょう。

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。

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