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経理に役立つ簿記知識

経理や記帳代行をアウトソーシングするメリットと概算費用について

中小企業では、一人の担当者や経営者本人が全ての経理業務に対応している場合も多いのではないでしょうか。そのような状況には、請求書の整理や記帳などの日々の作業に追われてしまい他の業務が滞る、あるいは逆に、本業に追われて日々の経理業務がおざなりになり毎日のキャッシュフローが把握できなくなる事態に陥るなど、多くの課題が存在します。

今回は、中小企業が経理業務をアウトソーシングすることのメリットとそのためにかかる費用の概算について、詳しく解説していきます。


◎経理業務をアウトソーシングするメリット

一見すると自社内の人材でまかないきれるように思える経理業務ですが、専門家に外注することによってより快適な経営と勤務環境が構築することが期待できます。中小企業が経理業務をアウトソーシングすることには、具体的に以下のメリットがあります。



・コア業務に集中し生産性を上げられる

中小企業では経理の担当者がおらず、経営者など別のコア業務があるはずの社員が日々の経理に追われている場合も多いです。煩雑かつ膨大でありながらお金に関わる経理業務は、コア業務に割くべき時間と集中力を奪ってしまいます。

伝票や請求書の作成、記帳といったルーティンワークだけでもアウトソーシングすれば、これまで経理業務を兼務してきた社員が本来集中すべきコア業務に専念できる環境を整えることができ、生産性の向上が見込めます。


・退職リスクをなくすことができる

アウトソーシングであれば、自社で雇用する経理社員のような退職リスクがありません。退職されてしまった場合にノウハウの引継ぎに手間取ったり、後任の人材の採用や育成に時間を取られ業務が滞ってしまったりする恐れがなくなります。


・専門家に情報収集を任せられる

経理に関する規則や法令は頻繁に改正されます。毎年のように行われる改正について、新しい情報を常に確認し対応することには大きな手間がかかります。本来の業務の傍ら無理をして自力で情報収集を行おうとせず、税理士事務所などの専門家に依頼することで、経理の専門スタッフがしっかりと最新の情報に則った対応をしてくれます。


・守秘義務が徹底できる

経理業務の中で扱う情報中には社員の給与額や社長の交際費など、センシティブ情報が含まれます。専門家にアウトソーシングすることで、守秘義務を徹底してもらうことが可能です。

・人件費を削減できる

アウトソーシングにかかる費用は、一見すると多少割高に思えます。しかし、自社で直接経理担当者を雇用する場合には、給料以外にも保険料や通勤費、備品などさまざまなコストがかかります。長い目で見れば、依頼する業務量に応じた費用のみがかかるアウトソーシングのほうが低コストで運用できる場合があります。


◎アウトソーシングにかかる費用

一口にアウトソーシングと言っても、外注する業務の範囲によってかかる費用は変わります。

まず、記帳作業のみを外注する記帳代行の料金は「仕訳数」に応じて定められていることが一般的で、1仕訳あたり50~100円が相場となっています。業者によっては月額制度やまとまった数の依頼に対する割引などの料金体系が用意されているところもあるでしょう。

次に、給与計算代行を依頼する場合は。従業員一人あたり1,000~2,000円が相場となります。通常の計算に加えて年末調整などまで任せる場合は、その分費用が上乗せされます。

最後に、決算書の作成や法人税の申告といったより専門性の高い業務を依頼する場合は、事業規模によって異なりますが、10~25万円程度と見ておくとよいでしょう。必要な書類の作成はもちろん、決算書の数字をもとに今後の経営についてアドバイスをするサポートなどを行っている企業もあります。自社にとってベストな専門家を探しましょう。


経理業務をアウトソーシングすることは、中小企業における生産性向上の大きな手段です。ぜひ検討してみてください。

さきがけグループでは、「決算代行」「経理代行」「給与計算代行」といった経理業務のアウトソーシングサービスを多数提供しています。お気軽にご依頼ください。

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