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経理に役立つ簿記知識

簿記の5つのプロセス (1)仕訳帳の作成

◎簿記のプロセスを把握しよう

簿記はスタートが取引、ゴールが決算書です。今回からはそのプロセスを以下の5つに分けてご紹介していきますね。
(1)仕訳帳の作成…取引が発生したら取引ごとに仕分けして、仕訳帳に記入する(日々の作業)
(2)総勘定元帳の作成…仕訳帳からそれぞれの勘定科目別に分けた総勘定元帳にまとめる(日々の作業)
(3)試算表の作成…総勘定元帳が仕訳帳から間違いなく転記できたかをチェックする機能をもっている試算表に転記(月1回の作業)
(4)精算表の作成…年度末に決算の作業である決算整理を行ったら、試算表に「決算整理」と損益計算書、貸借対照表の欄が設けられた精算表を作成(年1回の作業)
(5)決算書(損益計算書、貸借対照表)の作成…精算表の損益計算書、貸借対照表の欄から転記して、これらの決算書を作成(年1回の作業)

◎プロセス(1)仕訳帳の作成

これまで現金取引の仕訳についていくつかお伝えしてきました。しかしここで気を付けたいのが、現金取引でない取引の仕訳。仕訳帳の作成のコツは、「現金取引でない取引も現金を想定して仕訳し、後で現金を適正な勘定科目に入れ替えれる」ということ。以下の例をあげてご説明しましょう。
<例:4月15日に販売用の商品50万円をA社より仕入れ、代金は5月31日に支払うこととした>
①結果を考える…仕入れ代金50万円を現金で支払う(現在は未払い)⇒帳簿の右(貸方)に「買掛金50万円」と記入。(未払いなので現金ではなく買掛金となる)
        ※買掛金…商品は仕入れたが、代金は後日支払うという約束のときに使う勘定科目
②原因を探る…商品を50万円分仕入れた⇒帳簿の左(借方)に「仕入50万円」と記入。
<仕訳帳の記入手順>
①取引日を記入します。(仕訳帳は取引日付順に記入します)
②記入対象となる借方の勘定科目を摘要欄の左寄りに記入し、金額を同じ行の借方の欄に記入します。
③記入対象となる貸方の勘定科目を②の一行下の摘要欄の右寄りに記入し、金額を同じ行の貸方の欄に記入します。
④さらに一行下の摘要欄に取引の内容や取引先名を記入します。

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。

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