COLUMN

コラム

顧問税理士の選び方

いい税理士を選ぶポイント 「偉ぶっていないか」

<先生と呼ばれているだけで、“自分は偉い”と勘違いしている税理士は要注意>

税理士は、会計事務所の中でも、顧問先でも先生と呼ばれます。
つまりどこに行っても、誰からでも「先生、先生」と呼ばれているということになりますね。
だからでしょうか、どこか感覚がマヒしてしまうものなのかもしれません。「先生」と呼ばれるだけで、いつの間にか「自分は偉い」と勘違いしてしまう人がいるようです。
けれど、自分のことを偉いと思っている税理士は自然と態度に現れてしまうもの。
下記に、この点を見分けるためのチェックポイントをあげてみます。

<偉ぶっていない税理士を見分けるチェックポイント>

たとえば、顧問先の社長が税理士事務所を訪ねていった場合。
税理士本人が出てくるまでに5分以上待たせてしまう税理士は、顧客満足という観点がないといっていいでしょう。
顧問先企業は税理士にとってあくまでもお客様。どんなに税理士が専門知識を持っていようが関係ありません。
そのお客様に少しでもいやな思いをさせるという行為は、偉そうにしているということになるでしょう。

また、これまで手掛けてきた仕事や顧問先企業などをやたらと自慢する税理士も、偉そうな税理士の典型です。
たとえば「以前、ある会社を株市上場させたことがある」「この地域では有名な店が顧問先で、そこは宮内庁御用達なんですよ」などペラペラとしゃべる税理士は要注意。
もしかしたら、このような話でも人によっては喜んで聞く企業の社長さんもいるかもしれません。
けれど、そのような自慢話よりもっと具体的な例や、新鮮な話題を話す税理士のほうは魅力的ではないでしょうか?
たとえば「同業他社のある会社では、各店の経理システムを変更されており、これにより売上がリアルタイムで把握できているようです。中長期の経営戦略上でも…」など守秘義務を守ったうえで、このような話を聞かせてもっらった方が、ずっと経営上プラスになるといえるでしょう。

これからは偉そうにする税理士よりも、顧客満足を目指す税理士の時代です。

顧問先にとって必要な情報が新聞に載っていたら情報共有する。
顧問先の近くによることがあるなら、通りすぎたりせずに、5分だけでも話をしていく。
顧問先の業界情報について調べておく。
顧問先同士でビジネス関係が生まれそうな会社を、それぞれに紹介する。

偉そうな税理士ではなく、このように顧客のビジネスをサポートする意欲のある税理士こそが、いい税理士だといえるでしょう。