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コラム
極論を言えば、税理士の企業への訪問回数というのは、1年に1回でも問題はないと思うのです。なぜなら、実際に来るのは現場に精通した職員さんですから、どうしても所長である税理士さんに来てもらわなくてもいいと思います。
その職員さんが正確に仕事をこなし、間違いなどがあればみつけてくれれば、それでいいわけです。
もちろんなかには、どうしても毎月税理士さんに来てほしいという経営者の方もいるでしょう。このような経営者の方は、自分が税理士になにを求めているのか、それがはっきりしているので、それだけで税理士を使いこなせているともいえます。
ですが、「うちは毎月税理士に必ず来てほしい」と思いながら、一方で「安い税理士じゃないといやだ」と言う。
これはやはりちょっと難しい相談だと言えるのではないでしょうか。
たくさんの顧客を抱えて常に忙しくしているもの。ですから、おのずと顧問料は高くなるのです。
「高くてもいいからあの先生に来てほしい」と思われていることこそが、いい税理士の証明となっているのです。
短期的に見れば、安い税理士に来てもらって、経費を安く抑えたほうが会社は利益がでるかもしれません。
しかし、一度よく考えてみてください。月3万円の契約を1万円にしたところでどうだというのでしょうか。たった数万円の経費を惜しみ、有能な税理士からの数百万円、数千万円にもなるような貴重なアドバイスを受けられないのは、どう考えても損だとは思いませんか?
自分の会社をどんな企業にしていきたいのか。
まず経営者は長期的な視野を持ち、そしてそのような企業にしてくれる可能性のある税理士と付き合うべきです。そのうえで、他の経費を節約することを考えればいいのです。ですから、税理士が毎月来る、来ないというのは、そのような意味において、とても小さな問題だといえるでしょう。