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顧問税理士の選び方

決算に関して税理士から率直な意見が出る関係を作ることが、税理士活用の重要ポイント

<社長は税理士をもっと活用するべきです>

税理士とのコミュニケーションを良くしていくことは、決して“飲みニケーション”を促進したり、よもやま話をすることではなく、“税理士を活用”すること。では具体的に税理士を活用するとは、どのようにしていけばいいのかを述べたいと思います。

決算カウンセリングをご存知でしょうか?
決算診断という言い方もされますが、いうなれば会社の健康診断だと思ってください。
会社は法人です。その意味では人と同じ。ですから人同様に、年一階は定期的な診断を受けるべきなのです。
では決算カウンセリングの重要性を具体例をあげてお話ししましょう。

<決算カウンセリングの重要性>

毎年黒字決算をしている出版社でのできごとです。ある経営書がベストセラーとなり、10万部売れました。
「これはいけるぞ」と思った社長は、さらに10万部を印刷、印刷代、著者への印税などを支払い、手持ちの現金をほとんど使いはたしてしまいました。書店で売れた10万部の売り上げは卸を経由してくるので、半年後となります。

「資金的には苦しいが、書店からの注文を無視するわけにはいかない。追加の10万部が売れてくれれば大丈夫だろう」
そして4カ月後――。追加でいれた10万部は急に売れ行きが悪くなり、9万部が返品に。在庫の山、追加の印刷代や印税支払などで、手持ちの現金は底をつき、卸からの入金を待たずして黒字のまま倒産してしまいました。

この出版社は大切なことを勘違いしていました。それは経営に一番大切なのは売上だと思っていたということ。
そうではなく、この例を見てもわかるように大切なのは売上以上に現金(キャッシュフロー)なのです。

もしもこの出版社が、税理士と一緒に月次決算をしっかりして、資金繰り表を作り、さらに年に一度決算書をもとに、資金状況や収益性、そして成長性を過去の決算データと比べて、現状を把握していれば……このような事態は防げたかもしれないのです。
決算カウンセリングがいかに大切かおわかりいただけたでしょうか?

税理士は売上をあげる直接的なお手伝いはできないかもしれませんが、少なくとも将来の資金繰りを社長と一緒に予想し、会計や税務上で的確な手を打ったりアドバイスはできるのです。
税理士と常日頃から密なコミュニケーションをとり、月次決算や決算カウンセリングを受けられる体制を作ることはとても大切なのです。

0120-964-316