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税務処理の基礎知識

消費税額の計算方法

消費税は現在8%です。
では、納付する消費税額は売上高に8%をかけた額を納付するということでよいのでしょうか。
ここでは、消費税の納税額の計算方法を見ていきましょう。

◎消費税額の計算の方法

国に納付すべき消費税額は、売上高の8%つまり顧客から預かった消費税額ではなく、顧客から預かった消費税額から仕入先等に支払った消費税額を差し引いた金額です。
これを消費税法でいうと、売上に係る消費税額から仕入れ等にかかる消費税額を控除した金額ということになります。
売上に係る消費税額は、消費税の課税対象となる売上高の合計額の8%として計算することができます。
なお、売上には消費税のかからないものもいあるので、これは除かれます。

一方、仕入れ等にかかる消費税額は、消費税の課税対象となる仕入高等の合計額の8%として計算できます。
ここでいう仕入れ等には、商品や原材料の仕入の他に、経費の支払いや設備投資額も含まれています。
仕入れ等には消費税のかからないものがあり、これも除かれることになります。

たとえば、消費税の課税対象となる売上(課税売上)が6万円で、消費税の課税対象となる仕入れ等(課税仕入)が4万円の場合、売上に係る消費税は4800円(6万円×8%)、仕入等に係る消費税は3200円(4万円×8%)になりますね。
したがって、国に納付する消費税額は、4800円−3200円で、差し引き1600円になります。

もし売上高に対する消費税額だけを納税することになると、生産、流通の各段階で、二重、三重に消費税が課されてしまいますね。
そこで、売上に係る消費税額から仕入れ等に係る消費税額を控除して税が累積しないような仕組みがつくられているというわけです。
この、売上に係る消費税額から仕入れ等に係る消費税額を控除することを、消費税法では、「仕入税額控除」といいます。

〈消費税の納税額の計算〉
消費税の納税額=売上に係る消費税−仕入等に係る消費税

※記事に含まれる法令等の情報は、記事作成時点のものとなります。法令等は随時変わる可能性がありますので、本記事を実務に生かされる際には最寄の税務署か税理士へ確認してください。

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