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コラム
前回は決算期をまたいで先払いした費用の中で次期分を除く「費用の繰り延べ」をするための勘定科目「前払費用」の仕訳方法をご紹介しました。
これとは反対に、本来当期分の費用で支払わなければいけないのに、まだ支払いをしていない費用がある場合もありますよね。例えば、リース会社から借りたコピー機の代金を1年後に一括して支払う契約をしたり、親会社からお金を借りて半年後に利息とともに返済するなどというのがそれにあたります。このように決算期をまたいで未払いの費用は、当期分を計上する必要があります。
このように未払いの当期分を計上する勘定科目のことを「未払費用」といいます。そして未払いの当期の費用を計上することを「費用の見越し」といいます。
<例1:決算日が9月30日の会社で、リース会社からコピー機を借り、そのリース料(1カ月1万円)を1年後に一括(合計12万円)して支払う契約を1月1日にした場合>
・当期分…1月~9月 ⇒ 9万円 ⇒ 計上する仕訳をする
・次期分…10月~12月 ⇒ 3万円
◇9月30日(決算日)の仕訳
①結果を考える…現金9万円を支払った ⇒ 帳簿の右(貸方)に「未払費用9万円」と記入
(この場合、当期の費用になるものの支払いがまだなので、「未払費用」という負債勘定で処理する)
②原因を探る…当期分のリース料9万円 ⇒ 帳簿の左(借方)に「リース料9万円」と記入
<例2:決算日3月31日の会社で、親会社から1000万円を1月1日に借り入れて、1年後に利息12万円(1カ月1万円)とともに返済する契約をした場合>
・当期分…1月~3月
・次期分…4月~12月
◇1月1日(借り入れ時)の仕訳
①結果を考える…現金1000万円を受け取った ⇒ 帳簿の左(借方)に「当座預金1000万円」と記入
②原因を探る…1000万円を借り入れた ⇒ 帳簿の右(貸方)に「借入金1000万円」と記入
(この場合、利息の支払いは1年後なので、まだ利息の仕訳はしていない)
◇3月31日(決算日)の仕訳
①結果を考える…現金3万円を支払った ⇒ 帳簿の右(貸方)に「未払費用3万円」と記入
②原因を探る…当期分(1月~3月)の支払利息3万円 ⇒ 帳簿の左(借方)に「支払利息3万円」と記入
(この時点では未払いだが、当月分(1月~3月)の利息を計上する)
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