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コラム
前回は決算本手続のための4つの注意事項をご紹介しましたよね。その中の「費用収益対応の原則」では、「売上原価」を計算するという言葉が出てきました。今回はこの売上原価の計算方法についてご紹介します。
売上原価とは、当期に売れた商品に対する仕入れ商品の金額のことをいいます。決算では実際に売り上げた商品を、いくらで仕入れていたかを計算しなければいけません。売上原価は「前期の売れ残り分」「当期の仕入れ分」「当期の売れ残り分」の3つをもとに計算します。
<例:会社を設立して衣料品店を開業し、設立2年目で靴下を一足80円で100足を現金で仕入れた(仕入高8000円)。それを一足100円で販売し、そのうち90本が売れた。>
・仕入れた分…@80円×100足 ⇒ 手元に残っている商品…10足
・売れた分…@100円×90足 ⇒ 9000円の利益
⇒ 当期に売れた足数で考える…@80円×90足=6300円(これが売上原価)
当期の売上=売上高9000円ー売上原価6300円=2700円
<例:設立2年目で靴下を一足80円で100足を現金で仕入れた(仕入高8000円)。期末に棚卸すると20本残っていた。>
・設立1年目の在庫分…10足(@80円×10足=800円)
・設立2年目の新たな仕入れ分…100足((@80円×100足=8000円)
・設立2年目の在庫分…20足(@80円×20足=1600円)
⇒ 当期に売れた足数で考える…(10足+100足)-20足=90足 ⇒ @80円×90本=7200円(これが売上原価)
上記のように、前期の在庫分や当期の在庫分を足し引きして売上原価を計算します。計算式は以下の通りです。
<売上原価=期首商品(前期の在庫分)+当期仕入(当期に仕入れた分)ー期末商品(当期の在庫分)>
この計算式をしっかりと把握して、正しい売上原価を計算しましょう。売上原価が誤った数字になってしまうと、会計期間の利益を正しく計算できなくなるので注意が必要です。
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