COLUMN

コラム

顧問税理士の選び方

税理士に聞きたいと思ったそのときに、どんなことでもとにかく聞くことが大事

<税理士と経営者側のコミュニケーション不足が誤解を生む>

税理士とのコミュニケーション不足に不満を感じている経営者は多いもの。

たしかに税理士側にコミュニケーションの苦手な人もいますが、経営者側も常日頃から税理士と密にコミュニケーションをとるよう心がけたいものです。そこでオススメしたいのは、わからないことは積極的に質問するという方法です。

もし税理士が普段の会話の中で「実は御社の流動比率が…」というように聞きなれない単語を使い始めたとします。
そういうときは遠慮なく「流動比率ってなんですか?」と質問しましょう。いい税理士さんなら、誰もがわかる言葉でわかりやすく説明してくれるはずですから。

また、一方的に自分の言いたいことばかりしゃべる税理士もNGです。
初対面なのに上座に座り、偉そうな態度をとるいわゆる昔ながらの”先生タイプ”の税理士も要注意だといえます。このような税理士は顧客の理解などおかまいなしに、自分の言いたいことを一方的にまくしたてる場合が多いからです。
そしてこちらから電話しても24時間たっても連絡を返してこない税理士も、問題があるといえるでしょう。

「税理士は先生稼業だから仕方ない」などとあきらめる必要はありません。このように思っていると、いつまでたっても正しいコミュニケーションが取れずに、結局経営者自身が困ることとなるのです。

断っておきますが、コミュニケーションは決して”飲みニケーション”ではありません。無理に税理士を夜の宴会などで接待する必要などないのです。飲みにつれていったり、ごちそうしたりというのは、個人的な付き合いの範囲でとめておいてかまわないのです。
いい税理士であればあるほど接待等で仕事の質を変えるということはないはずです。
それよりも、小さな連絡や相談を税理士と常日頃から心がけるなど、コミュニケーションを大切にしていきましょう。

<聞きたいことはどんどん聞いてOK>

では、税理士とのコミュニケーションはどのようにしてとっていけばいいか―その具体的な方法を紹介しましょう。
それは問題意識を持ち、税理士との時間を大切にすることです。

たとえば、毎月の訪問の際、税理士が二時間ほどスケジュールをあけてくれているとします。
まずはこの時間を有効に使うのです。顧問税理士が来る前に、相談したいこと、質問したいことを頭の中で整理し、メモしておくのです。
そして税理士が来たなら、メモに沿って疑問点を解明していくようにしましょう。

このように毎月毎月疑問点を解明していけば、会計や税務について詳しい知識を持つことができるでしょう。