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コラム
先の章で例に出した社長とA税理士のようにいわゆる“ボタンの掛け違いの起きてるカップル”は全国に何万、何十万組もいるのではないでしょうか?誰かがこの“ボタンの掛け違い”を指摘してあげるだけで、お互いの不満が解消し、社長は迷うことなく本業に専念することができるのです。結果、会社の業績も上向きになるといえるでしょう。先ほどの章で書いた税理士Aさんと契約していた社長も、顧問料水準をまとめた表などで確認するうちに、価格だけで判断することはいかに危険なことかを理解。
なおかつAさんに対して「私は単に申告業務の代行として契約しているのでなく、適切な経営アドバイスも浴しているということが理解できました。A先生を替える必要はなにもありませんね」と思いなおすようになりました。
もう一人税理士Cさんのお話をしましょう。彼は非常にまじめで礼儀正しいにもかかわらず、取引先の社長を怒らせてしまいました。
ある年、10期連続増収増益の会社がはじめて横ばいに。C税理士の出す数字を信頼していた社長は、そのまま取引銀行に赴きました。
そこで担当の融資課長に赤字を説明し、来季は売上を伸ばす旨を話し、融資をお願いしました。
しかし融資担当課長の返事はノー。赤字企業に対しての融資の許可はおりにくいとの説明をうけてしまいました。
社長はこの話を友人に相談したところ「たった500万円の赤字額!?それなら減価償却とか前払費用だとか、いくつかの経費を計上しなければ、赤字にならなくてすんだじゃないか。なぜそんな簡単なことを税理士が教えてくれなかったんだ!うちの税理士なら決算前に教えてくれるぞ」と友人から指摘を受けましたた。さらに「銀行だってそんなことは承知している。帳簿上さえ辻褄があって黒字になっていれば、これまで通り融資してくれる」とも…。
正直、これは非常に難しい問題です。税理士Cさんがすべて悪いとは思えません。なぜなら、この社長は当初、親戚から知り合いのCさんを紹介してもらう際に「まじめで不正をしない税理士」として相談してもらい、社長自身もそこを高く評価していたからです。
一方Cさんも、「まじめに額面通りの決算書さえつくれば、田中社長は評価してくれる」との思いを強くもっていました。
つまり二人は十年間は考え方が同じだったといえるでしょう。
しかし今まではそれでうまくいってたとしても、ある時突然“ボタンの掛け違い”は起きてしまうものなのです。