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コラム
“決算”は、会社にとってとても重要なことです。経理担当者は、まず決算がどのようなものなのかを理解しておきたいですね。決算の仕訳を理解できるようになると、経理の仕組みへの理解もさらに深くなりますよ。
まずは、「月次決算」とは何かをおさえておきましょう。
◎月次決算とは
月次決算とは、月単位の会社の損益を知るため、毎月1回行う簡易決算業務です。これは申告の必要のない社内的な業務となりますが、本決算の土台となるものなのできちんと理解しておくことが大切ですね。
◎月次決算の目的とは
年度末の本決算で計上する予定の決算仕訳の金額が大きい場合、決算を行うまで、会社の財務状態や利益のめどが立たないことになってしまいますね。それでは会社の経営にも差し障りがあるため、決算仕訳で計上する予定の金額を事業年度の月数で割って、ひと月分ずつ月次決算として毎月計上するようにします。
このようにして、本決算の前にある程度の利益予測ができることで、年度末までに資産を購入したり、決算賞与の支給額を決めたりといった、節税対策の参考にもなるというわけです。
また、月次決算にあたって、その月のすべての取引を集計した「残高試算表」を作成することで、仕訳や入力ミスを早期に発見することもできます。
◎月次決算による提出書類とは
月次決算は社内業務であり、何らかの書類を税務署に提出するということはありません。
それでは、一つの例をあげて、月次決算を見ていきましょう。
例)決算日の2週間ほど前に、試算表を見てみると、1,000万円の利益が出ていた
この事業年度の利益目標が500万円だったとすると、あと2週間で500万円の費用を使ったり、従業員に賞与を支給することも考えるかもしれません。
しかし、この会社は機械装置などの減価償却資産を多く所有しているので、決算仕訳で減価償却費を600万円計上します。
すると、本来、決算前の利益1,000万円から、決算仕訳の減価償却費600万円を差し引き、最終利益は400万円ということになりますね。
これを予期しないで1,000万円の利益と勘違いし、500万円の費用を使ってしまっていたら、利益どころか100万円のマイナスに。
そうならないための対策として、600万円の減価償却費の決算仕訳で計上される予定のものを毎月50万円(600万円÷12カ月)ずつ計上していきます。
これにより、決算の前に毎月の残高試算表を見るだけで、大体の見通しが立つわけですね。
※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。