COLUMN

コラム

今月のセカンドオピニオン

経理の仕事は、長年の慣習から脱却しましょう!

先月、社内の金庫を捨てることで、
現金管理が不要になり経理の効率が上がるというお話をしました。
今回は、その続きです。預金の管理や請求書など、
どのような管理をするのが効率的なのか?


こんにちは。
黒川税理士事務所の黒川です。
今月も先月に引き続き、運輸業A社様のセカンドオピニオンとしてのアドバイスをご紹介します。

【会社概要】

業種・・・運輸業
売上・・・約5億円
業績・・・黒字
従業員数・・・25名

■先月までのあらすじ

業務拡大により、経理業務が増えてきたので、経理の社員を増員したいとのことでした。
そこで、経理についてどのようなに業務を行っているか、詳細にお聞きしました。

そうしたところ、かなり改善の余地があるやり方をしているようでした。
先月は、社内の金庫を無くすことによって、
現金管理が効率化されると言うお話までご紹介しました。

今月はその続きです。

■セカンドオピニオンとしてのアドバイス続き

預金についてはネットバンキングをまだ取り入れていませんでした。
これは即座に契約したほうがいい、とお伝えしました。

ネットバンキングは、ATMでの振込のように、移動が必要ありません。
また、キャッシュカードや現金を持って出歩く必要もないので、紛失のリスクもありません。

さらに、振込手数料がATMよりも安くなる場合があります。
時間がかからず、リスクも無くなり、さらにコストカットもできる。

ネットバンキングにしない理由はありません。
次は、領収書の保管について。
これはもっと手間を省きましょう、とお伝えしました。


現状、領収書は、日付順に紙にノリで貼っていました。
毎日50枚~100枚ほどある領収書を30分くらいかけ
紙に貼っているそうです。

時間が無い場合には、最低限、月ごとに分けて封筒に入れたり、
バラバラにならないようにクリップで留めておきましょう。

普通は税務署に注意されることは無いです。

請求書は、取引先ごとにきれいにファイルを作成していました。

請求書は取引先ごとに分ける必要は特には無いです。
振り込んだ順番にファイルしておきましょう。

最後は、会計ソフトの使い方。

会計ソフトは、毎年どんどん進化しています。

会計ソフトには会社で起きる取引を入力するのですが、
会計ソフトに取引の全てを登録することができます。

取引パターンさえ登録さえしてしまえば、
次回からは、日付と金額を入力するだけです。

入力のスピードが上がり、ミスも起きづらくなります。


■結果

社長は「そんな方法があるのですね!

経理の増員については合理化した後に考えてみます」とのこと。

この合理化の方法は、ぜひやってみるとのことで、
こちらもお伝えした甲斐がありました。

経理の方法については、「前からそうだから」と
変化があまりない場合が多いようです。

そのあたりの改善に切り込めるのも、
セカンドオピニオンだからこそできることかもしれませんね。


※守秘義務の関係上、実際の企業様情報を一部変更してお伝えしております。

黒川税理士事務所ではセカンドオピニオンのご相談を積極的にお受けしております。

お近くに気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけくださいませ。