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相続対策・相続税務の基礎知識

「贈与税」の仕組みについて知り、相続にかかる「贈与」の活用方法

前回は相続税の仕組みについてご紹介しました。それでは今度は、贈与税について知っていますか。相続税同様、難しそうでよく分からない、なんとなく分かるけど詳しくは…という方々のために、今回は贈与税の仕組みについてご紹介します。

①贈与税額
贈与税は1年間の受贈額のうち基礎控除額を超える部分に対して課されます。
「贈与税額=(1年間の受贈額ー基礎控除額)×贈与税の税率」

②贈与税の基礎控除額
贈与税の基礎控除額は、110万円とされています。つまり1年間に贈与を受けた財産の総額が110万円以下の場合には、贈与税は生じないこととなります。

③贈与税の税率
税率は10%から50%までの6段階の超過累進課税とされています。

<基礎控除後の課税価格と税率>

・200万円以下の部分…10%
・200万円超~300万円以下の部分…15%
・300万円超~400万円以下の部分…20%
・400万円超~600万円以下の部分…30%
・600万円超~1000万円以下の部分…40%
・1000万円超の部分…50%

<相続税の速算表⇒基礎控除後の課税価格…税率…控除額>

・200万円以下…10%…0円
・200万円超~300万円以下…15%…10万円
・300万円超~400万円以下…20%…25万円
・400万円超~600万円以下…30%…65万円
・600万円超~1000以下…40%…125万円
・1000万円超…50%…225万円

<贈与税額の例⇒贈与額…贈与税額…実効税率>

・100万円…0円…0.0%
・200万円…9万円…4.5%
・300万円…19万円…6.3% 
・500万円…53万円…10.6%
・800万円…151万円…18.9%
・1000万円…231万円…23.1%
・1500万円…470万円…31.3%
・2000万円…720万円…36.0%
・3000万円…1220万円…40.7%

※記事に含まれる法令等の情報は、記事作成時点のものとなります。法令等は随時変わる可能性がありますので、本記事を実務に生かされる際には最寄の税務署か税理士へ確認してください。