相談ダイヤル
0120-964-316顧問契約中のお客様はこちら
042-313-8364相談ダイヤル
0120-964-316顧問契約中のお客様はこちら
042-313-8364COLUMN
コラム
創業計画書を書くにあたり、収支計算書が作成できたら、次は、費用を「売上原価」と「その他の経費(販売管理費)」とに分けて計算を行いましょう。
売上原価とは、売上をあげるために直接かかった費用のことをいいます。
これをその他の経費と分けるのは、売上原価が最終的な利益にもっとも大きなインパクトを与えるからです。
予測売上原価は、次のように計算します。
●予測売上原価=商品やサービスの売上原価(単価)×販売予測数
売上原価は、売上をあげるために直接かかるコストですから、仕入だけではなく、商品を据え付けるための費用、商品の包装代、従業員の人件費や、外部の会社に依頼して商品をつくる場合の外注費なども、売上原価になります。
ただし、どの費用を売上原価ととらえるかは、会社が独自に判断してもかまわないことになっています。
商品を売るために必要な販売費や、会社を維持・管理するための管理費などがこれにあたります。
起業したあと、思わぬ費用があとで発生することもありますから、費用を予測することは、リスクを想定するうえで必要なことです。
想定外の資金ショートを招かないために、思いつくかぎりのリスクを洗い出しておくことが大切ですね。
①自分で商品をつくる場合
製造業や建設業などがこのケースにあたります。
A)同じ製品を見込みで繰り返し生産する場合
●1個あたりの原価の求め方
・n個つくるためにかかる原価÷製造数(n)
・1個あたりの材料費+1個あたりの労務費(人件費+外注費)+1個あたりの経費
●売上原価
・1個あたりの売上原価×販売予測数
B)オーダーメイドの商品をつくる場合
●1件ごとの原価
・1件ごとの材料費+1件ごとの労務費+1件ごとの経費
●売上原価
・1件ごとの売上原価の合計
②他社から仕入れた商品を販売する場合
コンビニエンスストアや薬局などのように、取扱商品の種類が多い場合は、
売上高の多そうな順に、ABCの3種類のグループに分け、A区分の主力商品の原価率を計算。
そしてこれを会社全体の平均的な「標準原価率」とします。
●売上原価
・1個あたりの売上原価×販売予測数
または、
・予測売上高×標準原価率
③サービス業の場合
仕入の発生しないサービス業(人材派遣業、美容院、経営コンサルタントなど)では、
仕入(売上原価)は0円とし、収支計算書の欄に記入すれは十分です。
飲食店の場合には、食材の原価率を把握しておくことが利益確保のうえでも重要なので、
食材のみを売上原価とし、ほかの費用は販売費として処理するとよいでしょう。
※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。