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コラム

産業廃棄物を適切に処理・運搬するためには、各自治体から「産業廃棄物収集運搬業の許可」を受ける必要があります。許可を取得することで、事業として廃棄物の収集運搬を行うことが可能になりますが、そのためには資格取得の流れや必要書類、さらには講習の受講が欠かせません。今回は、産業廃棄物収集運搬の資格取得方法や費用、許可申請に必要な講習内容について解説します。
産業廃棄物収集運搬の「資格」というと、特別な免許試験をイメージする方も多いかもしれません。しかし、実際には「許可申請」が必要であり、国家資格のような試験はありません。
取得の流れは以下のようになります。
1.講習会を受講(必須)
2.申請書や必要書類を準備
3.各自治体(都道府県)に申請
4.審査・許可を受ける
許可が下りれば、正式に「産業廃棄物収集運搬業」を営むことができます。
産業廃棄物収集運搬業の許可を受けるには、公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する「産業廃棄物収集運搬課程」の講習を受ける必要があります。
・講習内容:産業廃棄物に関する法律・制度、収集運搬時の注意点、安全管理など
・受講日数:通常2日間(修了考査あり)
・修了証:講習修了後に交付され、許可申請時に必要
この講習を受講していないと、申請が認められないため、まずは日程を確認して早めに予約することが重要です。
産業廃棄物収集運搬の資格取得にかかる費用は、大きく分けて講習費用と申請手数料があります。
・講習費用:おおよそ3~4万円程度
・申請手数料:都道府県ごとに異なりますが、1件につき約8万円前後
・その他費用:登記事項証明書や納税証明書の発行手数料など
例えば、1都道府県で許可を受ける場合、合計で10万円前後は見込んでおくと良いでしょう。
申請時には、以下のような書類が必要になります。
・登記事項証明書
・定款の写し
・直近の決算書(財務諸表)
・事業計画書
・講習会の修了証
・納税証明書
法人の場合と個人事業主の場合で若干異なる部分もあるため、事前に自治体のホームページで確認しておくことが大切です。
「必要書類が多くて複雑」「許可要件を満たしているか不安」と感じる方は、行政書士や専門の代行サービスを利用するのもおすすめです。費用は追加でかかりますが、申請書類の不備で時間をロスするリスクを減らせる点でメリットがあります。
産業廃棄物収集運搬の資格取得は、試験を受けるものではなく「講習を修了し、許可申請を行う」流れで進みます。講習費用や申請手数料を含めると10万円前後の費用がかかりますが、事業を行ううえでは欠かせないステップです。
また、申請には多くの書類が必要になるため、税理士に依頼して財務面の準備や書類作成のサポートを受けるのもよいでしょう。