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個人事業主は税理士に決算を頼む必要がないって本当?

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決算を税理士に代行してもらう。
こう聞くとなにやら大げさで、自分には全く関係のないことのように感じられるかもしれません。
ましてやまだまだ事業を起こしたばかりの個人事業主ならなおさらですよね。
そこで今回は、こういう状況なら税理士に決算を頼むべき!という例を示しつつ、個人事業主が税理士と取引を持つことのメリットとデメリットを紹介していきます。

◎場合によっては税理士に頼まないほうが得なことも

企業というのは常に利益の確保が第一目標の営利組織であることがほとんどですが、それは個人事業主だって同じ。
少しでも手元から出て行くお金を減らし、かつ手元に入ってくるお金を多くするべく日夜努力されていることと思います。
そんな皆様にとって利益に直結しない作業は、なるべくなら省きたいもの。
しかし中には利益に直結しないながらもその実施が法律によって規定されているものがあります。
決算もその1つです。このように、事業を継続していく上で避けては通れない決算ですが、これまで皆さんはどのようにしてこの煩雑な作業を乗り越えてこられたのでしょうか。

まず一番多いのが、事業主様ご本人が全てを執り行うケース。
次に多いのが奥様や親族など、従業員ではないものの事業に近しい人間が行うケースです。まずは後者の例から見ていきましょう。

たとえば奥様に決算を頼んでいて、それで作業が回っているのならなんら問題はありません。
もちろん奥様に著しい負担をかけてしまっている場合や、余りに高額な手間賃を支払っている場合などは除きます。
あくまでもコスト的にほぼゼロに近いところでこの決算業務を終えられるのならそれに越したことはない、ということです。

次に事業主様本人が行うケース。
このケースには、税理士に決算業務を頼んだほうが結果として事業に利益をもたらす場合とそうでない場合が存在します。
その目安をお伝えしましょう。

通常、ある程度決算書作成に慣れている人でも、その作成には最低3日を要します。
もちろん初めての人や事業規模が大きい場合にはこの作業時間では終わらせられずに、もっと長い時間をかけることになります。
決算を税理士に頼むかの簡単な基準は、この3日間で「事業主様が本業に精を出した場合に得られる利益」と、「決算代行にかかる税理士費用」を比べてみることです。
もしこの3日間で税理士費用以上の利益を確保できるのなら頼んでしまったほうがプラスになりますし、3日間の利益が税理士費用を下回るようならご自身でやってしまったほうが金額的にはお得です。

◎規模拡大を考えるなら税理士に頼むのがオススメです!

ただ上記はあくまでも現状維持を望むならの話。
これから事業規模をがんがん大きくしていきたい!という方には、たとえ創業したてで、利益が税理士費用を下回る段階であっても、税理士に頼んでしまうことをおすすめします。
なぜなら、税理士というのは税務のプロであり、資料作成や節税テクニックなどを熟知しているからです。
こういったノウハウを事業規模が小さいうちから知っているのと知らないのとでは、経営に大きく差が出てきます。

いずれにせよ事業規模が大きくなっていけば、決算にまつわる作業ボリュームもかなりかさんでいくので、素人による作業ではいつかは限界が来るもの。
そうなってからあわてて期日間際に税理士事務所に駆け込むよりかは、最初のうちは決算や確定申告などポイントで税理士との取引を重ねていき、やがて規模が拡大し資金にある程度余裕が出来たら顧問契約を結んでいく。
そのようにステップを踏みつつ継続的に税理士と接触していた方が、税理士からのさまざまな面でのアドバイスを受けられるということもあり、長期的に見ると得なことの方が多いのです。

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