資金調達の基礎知識

融資を申し込むための準備 ~面談編~

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会社運営のための融資を銀行に申し込む際に欠かせないのが、銀行の審査担当との面談です。
一体どんなことを聞かれるのか、どう準備すればいいのか不安に思うことでしょう。
会社の行く末を決めるものなので、しっかりと準備をすることが必要ですが、ただ、必要以上に怖く感じる必要はありません。
今回は、融資の際の面談について解説していきます。

◎面談で聞かれる質問とは

審査担当が聞く質問には、テンプレートがあります。
いくつか実例をご紹介しましょう。

・創業理由
サラリーマンをしていて「独立しよう」と考える人は、最初からその思いを持って勤めている人であればともかく、一般的にそう多くはないでしょう。
その中で独立を選択したということは、必ず明確な理由があります。
さまざまな経緯を経て、熱い思いを持って起業したという点を伝えられるよう、しっかりと準備しておきましょう。
例えば「給料が安かったから、もっと稼ぎたいと思って」というような理由では、あまり印象はよくありません。
野心を持って臨んでいることは伝えてもいいのですが、「お金第一」と思われるような自分本位の回答は避けるべきです。

「このアイデアを活かしてお客様を喜ばせたい」
「起業することで地域に貢献したい」
「自分の作った料理をお客様に食べてほしい」
他人に貢献したいと思えるような創業理由は好印象を与えます。
自分の創業に対する思いを紐解いていくと、必ずそのような理由に行き着くはずです。
熱い気持ちを伝えられるような回答を用意しておきましょう。

・過去の経験
銀行側もお金を貸す以上、そのビジネスが成功するかどうかをしっかりと見極めていきます。
そこで重要視されるのが設立した会社の事業分野における過去の経験です。
全くの未経験でスタートする人はそこまで多くはないと思いますので、自身の経験や実績を明確に述べられるようにしておきましょう。
飲食店であればチーフを務めた、営業であれば月間MVPをとったことがあるなど、わかりやすい実績があればなおよしです。

また、同じ業種でも「果たして経験を活かせるのか?」と疑問に思うような経験はあまり評価につながりません。
例えば過去の飲食業の経験がファミレスしかないところで、「焼き鳥の専門店を開きます!飲食業に従事していた経験はあります!」と主張しても、説得力があまりありませんよね。
そのような場合は、過去の経験をどう活かせるのか、しっかり説明できるようにしておかなければならないでしょう。

・自己資金
自己資金はあればあるほど、融資に対してプラスに働きます。
しかし、銀行の審査担当は「お金をどのように貯めたか」という点にも着目しています。
自己資金の用意のしかたは大きくわけて2つ。
「他人や親族などから借りる」か、「自分で貯める」かです。
圧倒的に好印象なのは後者。
それも退職金などでまとまった得た資金より、自分の毎月の給料からコツコツ貯めた資金だと、その起業が本気であるというアピールにつながります。

・借金の有無
借金は、金融機関でのキャッシングだけを指すものではありません。
携帯電話本体の割賦支払いや、クレジットカードのリボ払いなども借金とみなされます。
場合によっては車などのローンも借金と見られることがあるため、注意が必要です。
借金があったら絶対審査に通らない、というわけではありませんが、不利に働くことは確かです。

このように、銀行の審査担当からの質問は、会社に関する質問と経営者自身に関する質問の2種類が存在します。
どれだけその事業に本気なのかをアピールすることが重要です。

◎面談は事前に練習を

いくら周到に回答を用意していても、いざ面談となると緊張して上手く答えられない、答えるべき内容を忘れてしまうなど、スムーズにいかないこともありえます。
そこで、面談は事前に練習しておくことをおすすめします。
その練習も、身近な人を相手にするのではなく、税理士などの専門家に依頼することが得策です。

熱意を持って質問に答えることは非常に重要ですが、同様に明確な根拠がなければ融資を通ることはない、と考えてください。
友人や身内などで根拠があるかどうかの判断をしてしまうと、どうしても色眼鏡がかかってしまうもの。
経営のことをわかっている専門家に一度話を聞いてもらいましょう。

特に創業融資を取り扱っている税理士であれば、質問に対する回答の粗を見つけ、適切な回答になるよう指導してくれるはずです。
面談の部分だけでなく、創業融資における他の重要なポイントについても相談できるので、ぜひ検討してみて下さい。

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