経理に役立つ簿記知識

様々な損益分岐点売上高の算出方法①一定額の経常利益と、販売価格の値上げ・値下げ

前回まで、損益分岐点分析や損益分岐点売上高についてご紹介してきましたよね。損益分岐点売上高を求める公式は、様々に応用することができます。今回は以下のA社の損益を例に、3つの算出方法を見ていきましょう。
<A社の損益(前期)>
売上高...1000万円
費用計...800万円(変動費...500万円、固定費...300万円)
経常利益...200万円

◎一定額の経常利益を得るために必要な売上高

・計算式 → 必要な売上高=(固定費+経常利益)÷(1-変動費/売上高)
例えばA社が当期、300万円の経常利益を得ることを目標としている場合、そのために必要な売上高を前期の損益を使って求めてみましょう。
この場合、上記の計算式の経常利益の部分に目標となる経常利益300万円を入れ、固定費、変動費、売上高には前期の数字を入れます。
すると以下の計算式になります。
・A社の場合の計算式 → 必要な売上高=(固定費300万円+経常利益300万円)÷(1-変動費500万円/売上高1000万円)=1200万円
よって、300万円の経常利益を得るために必要な売上高は、1200万円だということになります。

◎販売価格の値上げによる損益分岐点売上高の変化

・計算式 → 損益分岐点売上高=固定費÷{1-変動費/売上高×(1+値上げ率)}
例えばA社が当期、商品の販売価格を25%値上げして販売予定の場合、その損益分岐点売上高を前期の損益を使って求めてみましょう。
この場合、上記の計算式の値上げ率の部分に予定している値上げ率25%を入れ、固定費、変動費、売上高には前期の数字を入れます。
すると以下の計算式になります。
・A社の場合の計算式 → 損益分岐点売上高=固定費300万円÷{1-変動費500万円/売上高1000万円×(1+0.25)}=500万円
よって、商品の販売価格を25%値上げした際の損益分岐点売上高は、500万円だということになります。

◎販売価格の値下げによる損益分岐点売上高の変化

・計算式 → 損益分岐点売上高=固定費÷{1-変動費/売上高×(1-値下げ率)}
例えばA社が当期、商品の販売価格を20%値下げして販売予定の場合、その損益分岐点売上高を前期の損益を使って求めてみましょう。
この場合、上記の計算式の値下げ率の部分に予定している値下げ率20%を入れ、固定費、変動費、売上高には前期の数字を入れます。
すると以下の計算式になります。
・A社の場合の計算式 → 損益分岐点売上高=固定費300万円÷{1-変動費500万円/売上高1000万円×(1-0.2)}=800万円
よって、商品の販売価格を20%値下げした際の損益分岐点売上高は、800万円だということになります。

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。

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