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資金調達の基礎知識

融資以外の資金調達方法① リース・割賦を活用する

資金調達の方法の主たるものが公庫や銀行などからの融資ですが、これ以外にもいくつかの調達方法があります。今回は、そのひとつである「リース・割賦」を取り上げてみたいと思います。

たとえば、設備を購入するときには、銀行などから設備資金として融資を受けることが多いと思いますが、状況によって、リースや割賦の利用も検討してみることをお勧めします。リースや割賦は、資金を調達する手段ではなく、設備を調達する手段なので、資金調達方法とは若干ニュアンスが違いますが、設備を購入する資金を工面するという意味で、資金調達を行ったのと同じ効果があるといえます。

◎リースとは

リース会社との契約は、正式には「ファイナンス・リース」と呼ばれています。これは、企業が利用するリース物件をリース会社が購入し、リース会社がリース期間中に物件の購入資金を全額回収するという契約で、企業は、期間中にリース料として支払うことで、設備を使用することができます。

リース活用のメリットとしては次のようなことがあげられます。

1.設備の購入時にまとまった資金が不要
2.リース料は定額であり、コスト管理が容易である
3.設備所有に伴う事務処理の簡素化・コスト削減効果が期待できる

一方、デメリットもあります。

1.中途解約ができない
2.融資に比べると割高になる
3.物件の所有権を取得できない

メリットとデメリットをふまえて検討、活用するとよいでしょう。

◎割賦とは

割賦購入とは、設備購入代金を分割で支払うという売買です。2カ月以上の期間にわたり、3回以上に分割して決済を行うことをいいます。(割賦販売法により規定) 設備購入資金を用意する必要がなく、毎月一定額を支払うことで設備を導入できるという 点で、リースと同じ効果があります。

割賦活用についてのメリットは次の通りです。

1.設備の導入に際し、まとまった資金が不要である
2.契約期間や対象物件が柔軟である
3.対象物件が自己所有となる

また、デメリットとしては次の通りです。

1.中途解約ができない
2.コスト管理が必要である
3.頭金が必要になる場合もある

◎設備購入時の融資・リース・割賦を比較してみると

融資、リース、割賦には、それぞれ特徴があります。たとえば所有権については、融資、割賦ならば会社の所有物となりますが、リースでは所有権はありません。
※割賦の場合、代金完済時に会社へ所有権が移動します。

購入手続きや減価償却、固定資産税納付、保険料支払いなどの管理事務、契約期間など、それぞれの違いを比較検討し、自社に最適な方法を選択したいですね。

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