今月のセカンドオピニオン

役員報酬の決め方

~役員報酬が社長と会社のこれからの人生を作ります。~


お世話になっております。
黒川税理士事務所の黒川です。

今月はご紹介でZ社様がお越しになり、セカンドオピニオンのアドバイス
をさせていただきました。

【Z株式会社状況概要】

業種・・・・・・サービス業

売上・・・・・・1億円

業績・・・・・・黒字

従業員数・・8名

■セカンドオピニオンの準備

創業して5年。
いまいち役員報酬をいくら取ればよいかわからないそうです。

何となく、税金上で損をしている気がするとのこと。

今の税理士さんからは明確なアドバイスを受けられる気配がないため、
セカンドオピニオンを希望されました。

■セカンドオピニオンとしてのアドバイス

役員報酬の決め方には色々な視点があります。

【会社の戦略、財務体質】

会社を大きくする事業投資のための融資を受け取るとなると、融資審査に通り
やすいような財務体質を良くしたいです。

そのためには、役員報酬はほどほどにして会社に利益を残したり、
もしくは役員報酬を取った上で増資をしたりを考えます。

【社長の希望、人生設計】
社長がどれくらい欲しいのか、生活にどれくらい必要なのか、将来どれくらい必要なのか、
を把握します。
社長一人だけで役員報酬をとると税金が高いので、奥様やご両親が事業に参加
している場合、役員報酬の分散も考えます。
また役員報酬より退職金の方が税金が安いし社会保険料もかからないので
退職金も視野に入れます。

【税法の縛り】
役員報酬は一年の間に上げたり下げたりすることも可能ですが、
それをすると経費として認められない部分が出ます。
ですので一般的には一年を通し毎月同額にします。

【法人税、所得税のバランス】
役員報酬をたくさん取ると会社の利益が減り法人税を安くできます。
ただし、その分だけ役員報酬に所得税がかかります。
役員報酬が少ないと所得税は安いですが、法人税が高いです。

ですので、所得税と法人税のトータルで考えて、合計が最も少なくなる
バランスを考えます。
社長に不動産収入などがある場合、それも含めて考えます。
場合により社会保険料も考慮します。

【業績予測】
役員報酬は一年を通し同額がいいので、
先を読む必要があります。
業績予測をし、その上でいくらくらいなら取れるか算出します。
もしくは、役員報酬を月〇万円取りたければ、いくらの売上が必要と
算出することもあります。

このように色々な視点があるので、社長さんのお話を聞いた上で、
必要なものをご提案します。
その上で役員報酬を決めます。

■結果

Z社の社長さんはゼロから起業し5年で年商が1億円を突破。
立派です。
会社をまだまだ伸ばしていきたいそうで、会社の財務体質強化が
ご希望でした。
ですので融資相談を兼ね、決算書が良くなるような方向を考えました。

また同時に生命保険を使った事業保障と少額の退職金積立も
ご提案しました。
さらに起業5年目で黒字なので税務調査が来そうとのことで
そちらもアドバイスさせていただきました。

4月からの消費税増税に向け、そちらの対策もお話ししました。

「とても有意義な時間になった」とお喜びいただき、こちらも嬉しかったです。

ページTOPへ