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事業承継の流れと基礎知識

会社が所有する不動産の価格に影響を及ぼす大きな要因とは

突然ですが、会社が所有する不動産の価格を知っていますか?きっと事業承継や資産について考え始めて初めて具体的な価格を知るという場合も多いでしょう。価格を知る時、どんな要因が価格に影響を及ぼしているのかということを把握するのは大切なことです。今回は不動産の価格に影響を及ぼす要因についてご紹介します。

◎不動産鑑定評価とは?

不動産の価格は不動産鑑定評価により決められます。不動産鑑定評価とは、不動産鑑定士が不動産の経済価値を判断しその結果を価額に表示することをいいます。不動産鑑定士が鑑定評価をするにあたっての統一基準として「不動産鑑定評価基準」が国土交通省により定められています。そして不動産の価格に影響を及ぼす大きな要因として、経済動向等の「一般的要因」、路線商業地域としての「地域要因」、住宅地域としての「地域要因」があります。

①一般的要因

一般的要因とは、一般経済社会における不動産のあり方および不動産の価格の水準に対して影響を与える要因です。自然的、社会的、経済的および行政的要因に大別されます。

②地域要因

地域要因とは、不動産の用途が同質と認められるまとまりのある地域の不動産の価格の水準に作用する要因です。具体的には、以下の4つがあります。
○街路条件…接面する道路がどのような幅員、系統、連続性なのか
○交通・接近要件…どのような駅が近くにあり、駅周辺の商業施設はどうか
○環境要件…近くにどのような店舗やオフィス、住宅などがあるか
○行政的要件…商業地域であるか、容積率を十分に活用できる地域か

③個別的要件

個別的要件とは、不動産に個別性を生じさせその価格を個別的に形成する要因であり、土地と建物の場合と、土地・建物一体とした場合に分けられます。
○土地…間口、奥行き、敷地面積、また更地の場合は店舗やオフィス、マンション等としての利用が可能か
○建物…利用するにあたっての快適性、築年数や物理的、機能的、経済的減価の有無、今後の維持や修繕費の程度など
○土地と建物…延床面積が容積率を十分に活用しているか、建物の老朽化が進んでいないかなど


※記事に含まれる法令等の情報は、記事作成時点のものとなります。法令等は随時変わる可能性がありますので、本記事を実務に生かされる際には最寄の税務署か税理士へ確認してください。

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