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事業成長への補助金・助成金活用

経費関係書類のまとめ方③「人件費」

今回は、補助金の支給に向けて不可欠となる経費関係書類の中から「人件費」の管理方法についてご紹介します。

◎「人件費」の管理方法

労務費などの人件費は、何もしなくてもかかる会社の経費ですから、これを補助してもらえることは、会社にとって大変重要なことです。一方、補助する側にとっては、その法務費が本当に補助事業に使われたのかどうか、きちんと検証する義務があります。
そこで、この検証の有効な証拠となるのが「業務日誌」です。人数や期間によっては、日誌を残すだけでかなりの工数ですが、いざという時の立証能力は高いです。面倒であれば、1日2~3行の簡単なものでも良いので残しておくことをオススメします。補助金によっては、日誌や週報の提出が義務づけられている場合もあります。

◎業務日誌の記載方法

業務日誌を記載するにあたっての注意事項は以下の通りです。
・具体的な業務内容の他、使った原材料の種類と数量、加工した物の種類と内容を記入する。
・業務日誌と他の書類(出勤簿・タイムカード、原材料受払簿、仕入れの納品書・検収印、会議議事録、技術指導報告書等)との整合性を重視する。
・万一業務日誌と他の書類が食い違っていると、他の書類を含めて徹底的に調査される。

◎補助対象金額と提出書類例

人件費の補助対象金額は「作業者の時給×労働時間」の合計で計算されます。時給は健保等級が決まれば、一覧表に従って計算されます。労働時間は日誌とタイムカードが頼りで、就業規則に記載のある昼休みやその他の休憩時間は、作業時間から除かれます。
下記は直接人件費を補助対象とする補助金の場合の提出書類の例ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。
・直接人件費支出明細書
・就業規則、給与規則
・年間所定労働時間算出表
・賃金台帳または給与明細
・健保等級証明書(被保険者標準報酬決定通知書、同改定通知書等)
・雇用契約書(時間給、日給、月額、年額等の給与契約者)
・補助事業作業日誌(週報を作成するために必要な日々の業務を記録したもの。作業者本人が作成する)
・補助事業作業週報(日誌の内容を要約したもの。作業者本人が作成する)
・タイムカードまたは出勤簿
・銀行振込受領書等(給与の支払が確認できるもの)

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