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創業融資を起業に活かす

金融機関は新会社のここを見ている③モノ=商品力をアピールする

金融機関は、「ヒト・モノ・カネ」の視点から、あなたの会社の実力、将来性を総合的に判断しています。
今回は、「モノ」について分析してみましょう。

◎中小企業は営業力より商品力で勝負

営業力は資金力に比例するといわれますが、資金力に乏しい中小企業は、何で勝負すべきなのでしょうか。
それは「商品力」です。
斬新なアイデアや企画力があれば、資金力で劣っていたとしても、大企業に劣らぬ商品を開発することは可能です。
ここでいうモノとは、どのような商品を販売しているかにとどまらず、どこから仕入れて誰に売っているか、生産体制が整っているか、他社製品と比べて独自性があるか、市場においてどのようなポジションを確保しているかなど、総合的な商品力のことです。

◎自社の商品の分析〈独自性と価格設定〉

あなたの会社が、他には真似のできない独自の特許をもっている、他の追随を許さない最先端の技術力をもっているといった強みがあるなら、ここをアピールするべきです。
また、価格の設定も分析の重要な要素です。商品やサービスに適正な価格設定がされているか、あなたの会社の価格戦略もチェックの対象になっていることを覚えておきましょう。

◎営業体制の分析〈販売戦略と顧客管理力〉

売上拡大のためには、独自性のある商品を開発し、誰にどうやって営業するかが重要な戦略になってきますね。
金融機関は、あなたの会社が「どのようにして商品を売っているかという販売戦略」を分析します。
販売戦略とは、新規顧客の獲得だけではなく、既存顧客をいかにキープするかという顧客管理力までが含まれます。

◎継続的に売れる仕組み〈生産体制〉

創業融資は5年、長いもので10年というスパンで返済していくものですから、事業が存続していけるかどうかが重要なのですね。
継続的に売れる仕組みができているかどうかは、会社の将来性を占う上で、重大なチェックポイントになります。
金融公庫に対しては、自社のビジネスモデルに即した問題点の把握や解決策、自社の強みを示すことが大切です。

◎マーケットにおける競争力

金融機関がもっとも重要視するポイントは、あなたの会社の商品やサービスに、品質や価格、機能面において独自性があるか、マーケットにおける競争力があるかということにつきます。
競合他社がひしめく市場においては、競合他社に真似されにくく、顧客にとって価値があり、あなたの会社がその強みを持続することが可能なもの(=コア・コンピタンス)が何かを考え、確立することが大切なんですね。

今回は金融機関にアピールできる「モノ」の話をしましたが、実際に融資獲得につなげるためには、いい「モノ」があるか以上に、どううまく金融機関に伝えられるかが重要です。
当事務所には元銀行員の融資獲得支援のプロフェッショナルが在籍し、伝えるための様々なコツを踏まえて、「事業融資獲得支援」サービスを行っています。
融資獲得への不安があれば、まずはご相談くださいね。

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