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創業融資を起業に活かす

起業するときの資金調達~開業資金の計算のしかた・起業に必要な資金②つなぎ資金と赤字補てん資金

起業に必要な資金、つまり開業資金は使い途に応じて、「開業準備資金「つなぎ資金」「赤字補てん資金」「自分の生活資金」の4つに分けて考えてみましょう。

ここでは、「つなぎ資金」と「赤字補てん資金」を取り上げてみたいと思います。

◎つなぎ資金

つなぎ資金とは、仕入代金や家賃、交通費、通信費など、日常の営業活動に必要な資金のことです。

開業時、まとめ買いをした米や調味料などの食材、サランラップやナプキンなどの消耗品は、大量に購入したほうが安くなるので、日常的にもまとめ買いするのが普通です。
しかし、購入したお米が調理され、お客様に提供し売上金として回収されるまでには、タイムラグが発生します。
まとめ買いしたお米などの食材は、一旦、資産として社内に備蓄されることになるわけで、こうした社内に蓄えられる資産のことを「在庫」といっています。

また、コンビニエンスストアなどの小売店では、大量の品揃えが必要ですが、仕入れた商品が販売され代金を回収するまでの期間が長くなればなるほど、
その間の資金を準備しておかなければなりません。事業者間の取引では、請求書を受け取った後に支払うのが通常です。
つまり、商品が売れても実際に現金を回収するのは、1~3カ月先ということになります。売上の入金が2カ月先でも、給料や交通費、リース料などの経費の支払は、待ってはくれないということです。

そこで、「商品を売り上げてから入金されるまでの期間に発生する人件費などの経費を支払うために」つなぎ資金が必要になるわけです。

◎赤字補てん資金

起業してから1年目から十分な収益が見込めるとは限りませんよね。飲食店のように、不特定多数のお客様がターゲットの場合、初年度は赤字で当たり前といわれています。しかし、売上が上がろうと上がるまいと、家賃やリース料といった固定費の支払は毎月やってくるのです。

また、金融機関は赤字だから融資してほしいと頼んでも、赤字補てん資金は貸してくれないのが一般的です。
そこで、小さな起業で創業赤字が続いても、いくらまでなら持ちこたえられるのか、あらかじめ計画に入れておくことが成功の秘訣。
どんなに緻密な事業計画を練っていても、ビジネスがうまく運ぶとは限らないので、「事業計画を立てる際は、楽観的な予測と悲観的な予測」の2種類を想定しておけば安心ということになります。

万が一、期待通りに売上が上がらなくても、投入できる資金を確保しておくこと。
リスク管理の面からも絶対に必要なので、忘れないようにしてくださいね。

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。

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