経理に役立つ簿記知識

様々な損益分岐点売上高の算出方法②固定費の増加・減少

前回は、損益分岐点売上高を求める公式を応用して、一定額の経常利益を得るために必要な売上高、販売価格の値上げによる損益分岐点売上高の変化、販売価格の値下げによる損益分岐点売上高の変化の3つについてお伝えしました。今回もその続きで、4つの応用をご紹介します。A社の損益を例に、色々な算出方法を見ていきましょう。
<A社の損益(前期)>
売上高...1000万円
費用計...800万円(変動費...500万円、固定費...300万円)
経常利益...200万円

◎固定費が増加する際の損益分岐点売上高

・計算式 → 損益分岐点売上高=(固定費+固定費増加分)÷(1-変動費/売上高)
例えばA社が当期、固定費40万円の増加を見込んでいる場合、その時の損益分岐点売上高を前期の損益を使って求めてみましょう。
この場合、上記の計算式の固定費増加分の部分に固定費増加分40万円を入れ、固定費、変動費、売上高には前期の数字を入れます。
すると以下の計算式になります。
・A社の場合の計算式 → 損益分岐点売上高=(固定費300万円+固定費増加分40万円)÷(1-変動費500万円/売上高1000万円)=680万円
よって、固定費40万円の増加の場合の損益分岐点売上高は、680万円だということになります。

◎固定費が減少する際の損益分岐点売上高

・計算式 → 損益分岐点売上高=(固定費ー固定費減少分)÷(1-変動費/売上高)
例えばA社が当期、固定費40万円の減少を見込んでいる場合、その時の損益分岐点売上高を前期の損益を使って求めてみましょう。
この場合、上記の計算式の固定費減少分の部分に固定費減少分40万円を入れ、固定費、変動費、売上高には前期の数字を入れます。
すると以下の計算式になります。
・A社の場合の計算式 → 損益分岐点売上高=(固定費300万円ー固定費減少分40万円)÷(1-変動費500万円/売上高1000万円)=520万円
よって、固定費40万円の減少の場合の損益分岐点売上高は、520万円だということになります。

※記事に含まれる情報は、記事作成時点のものとなります。

ページTOPへ