経理に役立つ簿記知識

「損益分岐点分析」に必要な「費用分解」

今回からは、「損益分岐点分析」についてご紹介します。

◎「損益分岐点分析」とは?

損益分岐点分析とは、会社が効率よく利益を生み出す仕組みになっているかどうかが分かる分析法のことです。この分析には以下の手順を踏む必要があります。
①「損益分岐点売上高」を求める。
②「経営安全率」という分析方法などを使って、「損益分岐点売上高」の分析を補完する。
今回はまず、①「損益分岐点売上高」を求めることに関する事柄からご説明します。

◎「損益分岐点売上高」を求めるための「費用分解」

損益分岐点売上高とは、簡単に言えば、収益と費用が等しく、利益がゼロとなるときの売上高のことです。損益分岐点売上高を求めるには、まず様々な費用のうち「恒常的な費用」(損益計算書に載っている売上原価、販売費及び一般管理費、営業外費用のこと)を、「変動費」と「固定費」に費用分解することから始まります。
この費用分解が「恒常的な費用」だけを対象にしているのは、特別に発生する費用(例えば固定資産売却損、固定資産除却損など)も対象にすれば、特別に発生する費用がない平準な都市と比較することができないからです。
・変動費...生産高や売上高が増加すれば比例して増え、減少すれば減る費用のこと。(材料費、仕入高、外注加工費など)
・固定費...生産高や売上高の増減とは関係なくかかる費用のこと。(給料、減価償却費、保険料、固定資産税など)
これをしっかりと費用分解することが、正確な「損益分岐点売上高」を求めることにつながります。

◎はっきりと分解できない費用

「恒常的な費用」の中には以下のような、はっきりと変動費、固定費に分解することのできない費用があります。
・準変動費...変動的な性格と固定的な性格を併せ持っている費用のうち、変動的な性格が強い費用のこと。
・準固定費...変動的な性格と固定的な性格を併せ持っている費用のうち、固定的な性格が強い費用のこと。
これらの費用は、実務で厳密に費用分解できなければ、管理方針にもとづいて費用を変動費と固定費にしています。

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