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経理に役立つ簿記知識

決算の手順と「決算修正」

◎簿記の最終目的、決算とは?

これまで簿記について様々なことをご紹介してきましたが、一度基本に立ち返ってみましょう。おさらいになりますが、簿記は何のために行うものだったでしょうか?そう、それは年に一度の大仕事、決算で2種の決算書「損益計算書」と「貸借対照表」を完成させることでしたよね。損益計算書では一年間の営業成績表としてごれくらいの利益が出たのかを、貸借対照表では決算日の財政状態を表します。そしてこれらを株主や金融機関などの利害関係者に報告するのです。そして決算で確定した利益を元に税金を計算し、税金を税務署に納めます。

◎決算までの3つの手続き

決算までには一年間を通して3つの手続きがあります。
①予備手続き…試算表の作成 など
②決算本手続き…棚卸表の作成、決算整理仕訳、精算表の作成、総勘定元帳の締め切り など
③決算報告手続き…財務諸表の作成

◎決算時点での残高試算表から、決算書を作成

損益計算書と貸借対照表は、以下の構成になっています。
・損益計算書…収益と費用で構成 ⇒ 残高試算表の収益と費用の項目の合計を書く
・貸借対照表…簿記の5つのグループのうち「資産、負債、純資産」の3つで構成 ⇒ 残高試算表の「資産、負債、純資産」の項目の残高を書く

◎決算の注意点「決算修正」とは?

決算で注意したいのは、その会計期間に入らないものについては修正をしなければ正しい数字を計算できないということです。例えばオフィスの家賃を例にあげてご説明しましょう。
家賃というのはたいてい当月分を前月までに支払うことになっていますよね。例えば4月分の家賃は3月に支払うといった具合です。よって例えば3月31日に決算日を迎える場合、3月に支払った家賃は次期の4月分の家賃ということになります。よって当期の費用から外さないといけません。
このように決算ではすでに支払いや受け取りがが済んでいるものでも、そのものが次期に関係するもの(当期には関係ないもの)である場合もあるのです。そういった修正のことを決算修正といいます。

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